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過ぎゆく日々

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立って半畳


 [立って半畳、寝て一畳、天下とっても二合半]
 
 [足るを知る]
 
 どんな豪邸に住んだとしても、すべての部屋を使い切れるわけではない。どんなに裕福でも、食べられる量は限られている。
 欲には限りがない。そこで、「清貧」という言葉が美しく感じられ、心に響く。
 一方で、もう少し広い家に住みたいとやっぱり思ってしまう。今あるものに満足できることこそが幸せに繋がる、そうわかっていても、実際に欲を捨てきるのは難しい。
 

 
 [袖振り合うも他生の縁]
 
 [一期一会]
 
 どんなに交友関係が広くても、一生で関わる人は限られている。
 たしかに、多くの人と心を交わし合えたら素晴らしいだろうが、実際はその場限りの関係にすぎないことも多い。とは言え、人との出会いは大切だ。
 挨拶は早い者勝ち、と言うが、気持ちのよい挨拶一つで、立派な縁が結ばれる。人数ではなく、大事な縁を育てたい。
 

 
 [冬来たりなば春遠からじ]
 
 [待てば海路の日和あり]
 
 辛い時期を乗り越えれば幸せが待っている
 そんな希望を与えてくれる言葉、まさに今のためにあるのではないだろうか。
 繰り返し襲ってくる感染の波、いつ終わるともわからないウイルスとの闘い――
 それでも希望を持って、みんなで力を合わせ乗り越えていこう。
 
 

 [楽は苦の種、苦は楽の種]
 
 [神は乗り越えられない試練を与えない]
 
 誠実に暮らしていても、時として病気や事故など理不尽なことに巻き込まれてしまう場合がある。
 病魔と闘う人たち、災難に立ち向かう人たち、そしてその人たちを支える人たち――
 その姿には尊敬の念を覚える。
 それらの人に、一日も早く穏やかな日々が訪れることを願ってやまない。


                    2022.2.11


作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖