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過ぎゆく日々

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ウイルスの脅威


 自然災害といえば、大地震・火山噴火・台風・落雷など大規模な事柄が浮かぶ。
 ところが、その対極的な目に見えない小さなもの、ウイルスも人間にとって大変な脅威だ。
 
 記憶に新しいところでは新型コロナウィルス。パンデミックに陥り、まるでパニック映画のような世界に放り込まれた。
 その他、インフルエンザやノロウイルスなど多くの敵の中で私たちの日常は営まれている。
 もちろん普通の病気というものも多々ある。それらに罹患する理由はわからない場合が多い。だから防ぎようがない。不運くじをひいてしまったようなものかもしれない。
 その点ウイルスは感染症。どこからか感染して発症する。すなわち移らないようにするという防御策があるわけだ。だからといって、家から一歩も出ず、誰とも接触しないというわけにはいかない。流行時は人混みを避け、マスクに手洗い、そんな基本的なことを励行するしかないだろう。
 
 医学が発達していない昔は、ウイルスの天国だったかもしれない。人はなす術もなく成り行きに任せるしかなかったに違いない。それが医学の発達によりウイルスに対抗する力を身につけた。
 ところがそれも喜んでいられなくなった。ワクチンや特効薬を開発すれば、ウイルスは対応するかのように変異する。より強力になってしまうのだ。こうして人とウイルスとの終わりの見えない戦いが続くことになり、現在に至る。
 
 結局、自然界に生きるものの宿命として、天敵が存在し、それらと戦い続けなければならないのかもしれない。そんな大変な局面に置かれながらも、一方で行楽を楽しんだり、初夏の陽射しを浴びてのんびりと過ごしたり……人が生きるとはそういうことなのだろう。


             2025.5.30



作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖