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過ぎゆく日々

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介 護


 普通の人は、自分のことは自分でできる。もしもそれができなくなると、介護という特別なことになる。そして家族を巻き込み、やがては福祉を頼ることになる。
 
 年老いて、あるいは病気や事故で要介護者になる。誰にだって起こりうること。介護する側される側、どちらも明日はわが身。だからこそ、さまざまな支援制度が整えられている。
 
 介護する側の苦労は容易に想像できる。一方で、介護される側にも心労は多いだろう。
 自分で身の回りのことができない不甲斐なさ、不便さ。周囲に迷惑をかけているという負い目。
 いつからか
「ありがとう」
「すみません」
が口癖に。もはや人と対等に話すこともできない。
 性格によってはそんな人もいるかもしれない。
 
 介護する方、される方、どちらも大変な日々。そんな人たちを支え、手助けするヘルパーという職業。その職種なくして介護などあり得ない。
 これからますます高齢化が進み、老老介護も珍しくなくなるだろう。そんな時だからこそ介護に携わる人たちの重要さを認識し、もっと社会的地位の高い職業として優遇されるべきだと常々思う。
 
 介護した人にとって、後々その経験が人生のプラスになるように。そしてまた、介護された人が、人の温かさで毎日を笑顔で過ごせる、そんな福祉が充実した社会を望んでやまない 
 
 

             2025.1.20



作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖