過ぎゆく日々
不安定な世界
常に世界のどこかで争い事は起きている。
中東問題などは、子どもの頃から当たり前のようにずっと耳にしていた。それが現在も続いているどころか、ここへ来て大きな火柱となって燃え上がっている。情報を伝える手段が格段に進歩したことで、その悲惨な現状がこれでもかと伝えられている。知らなければ昔のようにただ耳を通り過ぎていくのだろうが、映像となって現れるとその現実に唖然とする。そして、それは多くのジャーナリストの犠牲によるものであるという哀しい現実が追い打ちをかける。
最近持ち上がったウクライナ・ロシア問題。今の時代に国家がよその国家の領土を侵略するなんて考えられないこと、それが平然となされている。そんなロシアが北方領土など返してくれるわけなどない。また、その仲裁に入ったのが、破天荒で何を言い出すかわからず周りをハラハラさせるアメリカ大統領。
これまでその言動には驚かされてきたが、他国の人が自ら選んだ大統領なのだからとやかく言えない。しかし、やはりアメリカ国民も我慢の限界なのだろう。王様はいらない、などの声を上げ、大規模な抗議デモが各地で起きているという。
日本だって、偉そうなことは言えない。毎年のように総理が変わり、同じような問題で国会は停滞している。物価は上がり、人口は減り、大きな災害のリスクが高まっているこの危機に、自分たちのバッチ保持を優先に動いているかのように見える政治家たち。
国家国民のために馬車馬のように働く、そんな新総理の力強い言葉に期待したいのだが……
どこもかしこも不安定な世の中で、多くの庶民は為す術もなくこの日々を生きている。
2025.11.4



