過ぎゆく日々
オリンピック 〈ミラノ・コルティナ〉
イタリアでの冬季オリンピックが幕を閉じた。
オリンピックでは、毎回心に残る出来事が起こる。
今回、中でも印象に残ったのは、スノーボードの平野歩夢選手。大けがをしてひと月もたたない中での出場。どんな痛みに耐えているのだろう。それ以前に恐怖心、不安感をどう克服したのだろう。まさに想像を絶するメンタル。さらには、それを微塵も感じさせない飄々とした振る舞い。その姿に、日頃あそこが痛い、ここが痛いなどと言っている自分がとても情けなく思えた。
そして、フィギアのりくりゅうペア。金メダルを期待された中でのショートのまさかのミス。うなだれる木原選手の姿は、メダルは絶望を物語っていた。
逆にショート好発進だった男子シングルのマリニン選手。絶対王者の彼がフリーでまさかまさかのミス連発。確実視されていた金どころか8位に落ちてしまった。やはり、オリンピックには魔物がいるのだろうか。
ところがりくりゅうは、翌日のフリーで会心の滑り。終わってみれば、なんと歴代最高得点をたたき出し、見事に金メダル。ペアという支え合う相手がいたからこそかもしれないが、
「練習は裏切らない」
「決して諦めてはいけない」
そんな言葉を実践してくれた。その姿に、多くの人がどんなにか励まされたことだろう。
スポーツは努力の積み重ね、そしてあらゆる困難に立ち向かう、それが一流のアスリート。
そして、力を出し切った先には、多くの人々からの賞賛が待っている。
2026.2.23



