田舎の工場での奇想天外な出来事
第9話:ヤクザの都落ち事件3
数ヶ月がすぎて、彼は、特に、大きな問題も起こさずに
働いていた。寒くなってきたある日、彼が、たまには、兄ちゃん飲みにでも行かないかと言い出した。
クリスマスでもあるから、近くの町まで彼のアメ車で行く事にした。
そして地元のスナックでメリークリスマスの乾杯をして
飲み始め、そのうちにカラオケで、歌い始めた。
彼は、柄に似合わずプレスリーを歌ったのである。
これには、驚かされ、監獄ロックから始まり、
数曲プレスリーの曲を歌ったのである。
私はサイモンとガーファンクルをの歌を歌うと、兄ちゃん、良い曲
知ってるねと、言ってきたのであった。そこで、その兄ちゃんは、やめろと、言い、北島さんと呼んでくれと頼んだ。
しらふのうちは、北島さんであったが、酔いが回ってくると、
また例の、兄ちゃんが始まったのであった。
そして彼が、歌ってる時に、酔っ払いが、ふらついて、
ぶつかってきたのである。
最初、興奮して胸ぐらを?みそうになったが、
おっちゃん気をつけろよなといって、
ふらついた身体をしっかり押さえたのであった。
その酔っ払いは、びっくりした形相で、すぐ、
その場を立ち去った。そして、不思議な事に店に来てる、
女の子をナンパするでもなく、静かに飲んでいたのであった。
そこで、いろんな話を聞く事ができた。若い頃、
さんざん馬鹿して、喧嘩して、女を泣かしたり、取り合ったり、
悪い事は、ほとんど、やり尽くした。
でも、俺は、この世界にゃ向かない事が良くわかったんだと話していた。
本当にワルになれない自分がいるんだよと。
作品名:田舎の工場での奇想天外な出来事 作家名:harimao65