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田舎の工場での奇想天外な出来事

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第7話:ヤクザの都落ち事件1
 それは、夏の暑い日の事とであった。
 突然、我が工場に、デカいアメ車が入ってきたのである。
 そして車から、サングラスをかけて、
めっぽう怖そうな大男が、降りてきた。
 工場の従業員は慌てて、二階の工場長の部屋へ
それを伝えに来た。
 そして、工場長が工場の庭に出て、話かけたら、
この工場で雇ってくれというのである。
 そこで工場長が履歴書を書けば、面接はしますよと答えた。
 彼が、履歴書、そんなもんないよと言うのである。
 それなら、採用できないと言うと、そこを何とか、
頼むよと言いだしたのである。
 そのうち、こういう奴には、北島さんに、話してもらった方が
良いよと、言い出したらしく、現場に参上する事となった。
 その場に行くと兄ちゃんからも頼んでくれないかというのである。
工場長が、やる仕事があるから頼むといなくなるではないか、
仕方なく、とにかく話を工場の食堂で、聞く事となったのである。
 冷たい麦茶をだして、話を聞くと、彼は、組の者に追われて、
逃げ回って、やっと、ここへたどり着いたとの事であった。
 金が底をついたから、何とか、働いて暮らしていかなければ
ならないので、仕事が欲しいというのであった。
 素人さんには、絶対手を出さないと言う事や、頑丈な身体で、
給料以上の働きは、絶対にするからと言う事を話していた。
 だから何とか、働かしてくれと、特に絶対に他人に迷惑は
かけないと言う事を強調していた。
 そこで北島が、それなら、その約束を破ったら警察に、
突き出すと、真剣なまなざしで、ドスのきいた、低い声で
きっぱりと言った。わかったよ、兄ちゃんと答えた。