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田舎の工場での奇想天外な出来事

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第5話:お見合い事件2
そして、彼女の父親が、家の跡取りが、欲しいので、
是非、手伝って欲しいと、言いだしたのであった。
 あまりの強引さに、まだ、彼女に、初めて会ったので、
そんなに急に言われても、困ると伝えると言うと、
父親も笑って、そりゃそうだと言った。
 こんなに、強引に、結婚させたいのには、何か、
あるなと、察知したのであった。
 その予感が、後になって見事的中する事件が起きたのであった。
 初回の見合いでは、形式通りの話し合いで、二時間程度で終了した。
 一週間後、近くの駅の喫茶店で、デートをする、段取りまで、
彼女の父親の策略で、セッティングされていた。
 断る理由もないので、会うことにした。デートの当日、
彼女は白いブラウスと空色のスカートで現れた。
 北島は、めったに着ないスーツを着ていった。
 天気の話から入り、少し雑談した後に、彼女が、何故見合いに、
いらしたのと聞くので、工場長に世話になってるから、
断れなくてというと、ニヤッと笑ったのである。
 そして続けざまに、と言う事は、彼女に、
あまり興味がないと言う事ねと続けた。
 北島が誠に失礼ながら、タイプではないと、はっきり言うと、
安心したように、あー良かったと言うではないか、
さすがの北島も、これには、怒りを覚えた。
良かったというのは、どういう事ですか」と、
きつく言ったのであった。
 彼女が、あなたこそ、「タイプじゃないと、
言ったじゃないですか」と反論してきた。