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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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LOVE BRAVE外伝 第5話

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 やがて、LOVE BRAVEは10体を超える死の軍団を全て倒し、キング・ナイトメアとダーク・ビッグジャーを見上げた。無敵のはずだった死の軍団を全滅させられ、キング・ナイトメアは驚愕した。
「なぜだ。わが最強の戦士たちがなぜ敗れた…!」
 下方で、4人組ロックバンドが軽くどや顔をしている。キング・ナイトメアは悔しさに震えたが、間もなく落ち着きを取り戻した。
「フッ。では、こうしよう」
 彼は両手で何かを締め付けるような仕草をした。すると、LOVE BRAVEが首を押さえて苦しみだした。
「ぬあっ…」
「うぅ…」
「ぐっ…」
「うあぁ…」
 作者とホシノさんは、衝撃の光景に凍り付いた。作者は彼らを助けたかったが、非武装のか弱いレディ(?)なので何をすることもできず、口を閉じたまま歯ぎしりするばかりだった。

 キング・ナイトメアが手を広げると同時に、LOVE BRAVE全員が倒れ込んだ。
「いやよ、いや〜〜〜!!」
 作者は我慢できずに叫んでしまった。もちろん、キング・ナイトメアがそれに気付かないわけがなかった。
「何だ、まだ人間が居たのか」
(こりゃ、まずいことになった…!)
 ホシノさんの心は、不安に支配された。作者は動かない4人に駆け寄り、泣きそうな声で言った。
「皆さん、立ってください!立ってください!!」
 キング・ナイトメアは、彼女をあざ笑った。
「ククク。無駄だ。貴様ももうすぐ、こやつらと同じようにダーク・ビッグジャーに飲み込まれる。でも喜べ。やつらと共に死の軍団の一員となれるのだからな」
 作者は首を激しく横に振った。その間に、キング・ナイトメアは再び大甕に術をかけ始めた。
「ダーク・ビッグジャーよ、いま一度、死の兵士たちを起き上がらせよ!」
「ええっ、またあいつら動くのか…?」
 ホシノさんが嫌そうに言うのと同時に、バラバラになっていた骨が再び骨格を形成し始めた。


 「あぁもう駄目かしら……あ、そうだ!」
 作者は大きく息を吸うと、LOVE BRAVEの古いナンバー、「Be Strong to Live」のサビを歌い出した。この部分は、ライブのアンコールで彼らを呼ぶときに、PEARLたちに歌われるのである。2回目からは、ホシノさんも出てきて一緒に歌い始めた。

 3回目のサビの中間部を2人が歌うと、フィルの指がぴくりと動いた。4回目を歌うと、ゆっくりではあったが、フィルが起き上がった!作者とホシノさんは軽く歓喜の叫びを上げた。
「やったぁ!」
「フィルが起きた!」
 フィルは仲間たちの状態を見て自分の特殊能力を発動し、彼らを起き上がらせた。
「回復した!」
「助かったぜ、フィル!」
「ありがとうございます、フィル兄さん!」