小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

社会に不適合な二人の

INDEX|88ページ/91ページ|

次のページ前のページ
 

鈍い鋭いというか、もはや平坦


 私は、一人だけ知らない話ということが良くあります。

 これは大学生時代の話。同級生のAさんに用事があって他の同級生に尋ねたときのこと。
「Aさんどこ行った?」
「Bくんと買い物行ったよ。」
「へー、デートみたいだね。」
「デートだろうね。」
「え?」
「え?」
「あの二人付き合ってたの?」
「えー!知らなかったの!?みんな知ってるよ。」
「いつから?」
「随分前からだよ?本当に知らなかったの?」
「誰も言わないから……。」
「誰か行ってると思ってた。全然気にならなかったの?あの二人の仲。」
「いや、仲良いなとは、思っていましたが。」
「鈍感だねー。」

 これ以外にも、友人Cが恋人と別れたことを私だけ数日知りませんでした。
 みんなはCの携帯メールアドレス変更通知で、前のメールアドレスにはあった恋人の名前が消えてることで、直ぐに気がついて確認してたとか。
 自分がどれだけ鈍感か思い知ることになりました。

――――
[メールアドレス]…satoshi_to_mariko_love@〜 とか、見た瞬間に記憶から消えてる。消したい。


作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮