社会に不適合な二人の
それを人は被害妄想と言う
アルバイトでも何年も働いていると新人のアルバイトが入ってくることもあります。
新人の中には仕事が出来ない人もいます。
そういう時には他の従業員から出来ない子の愚痴を聞かされることが良くあることだと思いますが、私が聞くと単なる愚痴話ではなくなります。
「あの子って、お客様の前で笑顔が出来てないのよね。」
「あはは、そうですね。」
(私も笑顔苦手な方だ、もしかして遠回しに私を注意してる!?)
「あの子、あの仕事とこの仕事を教えておいて。」
「はい分かりましたー。」
(何故私経由で?もしかして私が、あの仕事ちゃんと出来てないから思いだせってこと!?)
「あの子、声小さくて全然聞こえないのよね。」
「そうなんですよね。」
(もしかして、さっきから声が小さかったのかも!?)
という感じで、愚痴を聞きながら、何でもかんでも自分のことを遠回しに注意されているんじゃないかと考えてしまい、自分の振る舞いも注意してびくびくしています。
被害妄想の厄介な人間です。
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[被害妄想と愚痴話]…人間不信コンボ。誰かが他人の愚痴話を私にしてくるということは、その人は私の愚痴も誰かに話してる。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮