社会に不適合な二人の
親と不適合(弟の場合)
私達の産みの母親は私が幼稚園入る前に離婚していたりしますが、中学校の頃に父が再婚して新しい母親が来ました。継母という奴です。継母は家事は出来ましたが子供を作ったことはないですから、育児というものが苦手だったのだと思います。
特に弟は好き嫌いが多くて、嫌いなものは絶対に食べません。継母は家事関係に関しては特に怒りやすく、よく弟とは仲違いをしていました。
ある時、弟が作ってもらった弁当を、継母に向かって食べられないと言いました。弟としては親に対する普通の文句だったつもりでしょう。ただ、それを言われた母親は真面目にキレて。
「もう一切あなたの料理は作らない!」
と言い放ち、本当にずっと弟の食事は出てきませんでした。それが原因で弟は彼が中学の頃に家を出て祖母の家に同居するようになりました。
継母も結局、家を出て行き。そんな自体にあった弟も、もう成人してもりもり食事をしていますが。
「この茶碗蒸しを作ったのは誰だ!?」
「私がたべてっていったんだから、そりゃ私でしょうさ。」
「椎茸がはいってる!」
「ああ、ごめん。」
今でも元気に好き嫌いしています。見事に不貞不貞しく成長しました。きっともし継母と生活したら未だに喧嘩するでしょう。
――
「この○○を作ったのは誰だ!?」…美味しんぼの海原雄山先生が言い放った迫力のある一言。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮