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遅くない、スタートライン 第3部 第1話 9/16更新

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福永兄貴の話とは、美裕に高茂久総合病院で入院患者の子供達の為に、スィーツ教室を開催してほしいと。またアレルギー体質である美裕ならではのスィーツを作ってほしいとのこと。今日は福永兄貴は高茂久院長先生の代理で来たらしい。また…新婚生活も落ち着いたかと聞かれ、俺達は落ち着いたと答えたら、石田先生の患犬でグレードの高い子犬が産まれたそうで、里親を探しているとの事だった。犬種は何と(*^^*)俺の大好きな柴犬だった。美裕も犬好きだが、亡くなったお父さんが動物が嫌いだったので飼えなかったらしい。美裕も柴犬が大好きだ!今生後45日で離乳し、離乳食をガツガツ食べてるらしい。お父さん犬がなんと…石田先生の義姉さんちの太陽君でお母さん犬が、柴犬の展覧会で入賞したことのある柴犬だった。また、両親とも赤柴だが…産まれた子犬は黒柴と白柴が2匹ずついるそうだ。石田先生は里親さん探しは、自分の患犬さんちか、もしくは自分の知り合いしか里親さんにしないそうだ。また、子犬達は離乳が済んでから石田家に里親が決まるまで預かってるそうだ。

また、ベリータイム・ミヒロカフェにはもう…実は看板犬候補がいるんだ。ホールやキッチンには入室させていない。キッチンのドアを開けると、パントリーがあるんだ。パントリーの横に犬小屋があって、ケージも組んでいる。パントリー横には雨よけの屋根もあるしな。その犬は…千尋さんちの犬で(家族は次女と呼んでる)ラブラドルレトリバーの姫子ちゃんがいるんだ。事情があって樹家の犬になった。千尋さんのお友達が病気になり、もう姫子ちゃんが飼えない状況になってしまい、千尋さんが姫子ちゃんを引き取ったんだ。千尋さんも引き取った当時は、美裕がカフェをするなんて思わなかったからさ、どうしたものかと考えたら…美裕がカフェに連れて来てもいいよって、言ったそうだ。キッチンやホールには立ち入らない、姫子を触ったら完全消毒してからカフェに入ることで、姫子は気候にもよるけど室外で待機ならいいと!また…ご近所のお客様からテラス席を犬OKにしてほしいと…オープン時から言われてたそうだ。

「食べ物扱う店だからダメかと思ってたんだけど。最近…犬OKのところあるし。それ相応のルールとマナーを守ってもらったら、いいんやないかな?姫子ちゃんは頭のいい子だし、まだ1歳になってないでしょ。石田先生に躾けを教えてもらって看板犬2匹でもいいじゃない?」と美裕が言った。
また福永兄貴はこう言った。

「いいね!それ…もしよかったら、最近頭の中にあるプラン実施させてくれない?ワンコ用のスペースにほら、リードフックとかさ。あ、料金はいいよん。試行実験って項目なら!」と…横の春花さんもうんうんとうなづいた。
「いいんですか?福永兄貴!」俺と美裕の目は輝いたのは言うまでもない。

また…子犬は石田先生んちに直接見に行くことになった。美裕の今度の定休日に!あぁ…もう飼うこと決定じゃないか!美裕は白柴が欲しいけど、俺は黒柴が欲しいんだ!それを聞いてた千尋さんが…

「石田先生の許可が下りれば、2匹家族にしなさいな。姫子も嬉しいよね?」
特別許可で姫子は足を拭かれて、雄介義兄さんにダッコされていた。姫子は…もうすぐ1歳になるが小ぶりなラブちゃんだった。犬好きの福永兄貴夫妻は、もう姫子ダッコしまくりん。また姫子も人大好きで、甘えた声を出して喜んでいた。

「姫子ちゃんって言うの!よろしくねぇ!あぁ…千尋さん良かったら、一度石田先生の診察受けてみない?お決まりの動物病院がなければだけど、まだ1歳なってないんだよね?」福永兄貴は姫子のノドをなでた。姫子気持ちよさそうにしてるぅ。さすが犬好き福永兄貴!

「はい…姫子の前の飼い主さんが通っていた動物病院はここから遠くて!石田先生のところなら行ってみたいな。姫子ぉ…元保護犬なんです。保健所センターの方が河川敷で、箱に入った子犬見つけてね。2匹はもうダメだったけど、1匹は弱ってたけど生きてましたの。その1匹が姫子なんですって」
「まぁ…そうなの。亡くなった2匹の分まで元気でいなきゃね。姫子ちゃん」春花さんも姫子の耳をクシャクシャした。

「あ、兄貴のところも柴犬3匹いましたね。」
「うん。親が飼ってるケンタロウさんに春花が飼ってた…かんたに最近さ、かんたに弟ができたんだ。うちも今…柴犬赤ちゃん育児中だ。名前はさ…子供たちが決めたんだ。な!春花さん」
「うん。うちの子達は福永兄貴に似て、食い地張ってるの!おやつタイムの時に柴犬赤ちゃんを石田先生が連れてきてね!その時のおやつが和菓子だったな。うんうん…きびだんごにさくらもちにおはぎにもなかがあったの。そしたらねぇ!長男坊が…犬にさくらもちとかきびだんごはおかしいよね?って。まぁそうかもしれない…じゃ何だったらいいの?って私が聞いたら…子供達はお互いの顔を見て言った言葉がね!」

「もなかがいい!ふくながもなかだ!って。うちさ…濁音のつく子供いないんだわ。親も!兄ちゃんちも!もうそれで決定だよ。バスケットから出した途端に…もなかぁって呼びまくりん。石田先生は口開けて笑ってたよな。もなかってメチャいい名前って」

なるほどぉ…うちも濁音なしの名前にしなきゃな!俺の頭はもう子犬の名づけモードに入っていた。

それから数日後に、我が家の家族になる柴犬の赤ちゃん達を見に行った。俺達が2匹欲しいと言ったので、福永兄貴はその場で石田先生に連絡してくれて、ラストの2匹を押えてくれた。後の2匹は本郷さんと高茂久先生が里親になった。高茂久先生んちに柴姉のルナちゃんがいるが、ルナちゃんの妹分として迎えらえれた。また4匹の子犬たちは女の子3人と男の子1人だった。うちには黒柴の女の子と白柴の男の子が来ることになった。あきと…ビックリするだろうな!

結婚式も終わって、落ち着いたら俺はあきとに逢う約束をした。それが今度の日曜日だ…後であきとに電話してやろう!