1作品目 「もしも織姫と彦星がコンビニの店長だったら。」
オーナー なんか外が面白いことになってるねぇー!ビックリしたよ!
織姫 パパ!?
オーナー お昼休憩まだ取ってなかったでしょ。だから店長、休憩してきてください。はい、524円でございます。ストローはお付けしますか?600円お預かりしましたので、お釣り76円です。レシートは?はい。ありがとうございましたー!
蛇の目 ちょっとオーナー、どういうつもりですか!?本部に逆らったらどうなるか!
●オーナー ニヤリと笑う
オーナー 行ってきなさい。今の彼なら大丈夫だ。
叶絵 残業代はちゃん貰いますから。店長。
織姫 みんな……ありがとう!私行ってくる!
店長 織姫えぇぇぇええええ
笠鳥 おい、もう限界だぞ…!
織姫 彦星っ!!!!!!
店長 …っ!!
笠鳥 おせぇよ。
●笠鳥、「天の川」堰き止めの合図を解除。
車が一気に、水が流れ込むように凄い勢いで走行してくる。雨に濡れた無数の光…それはまるで星の様に。店長、織姫共にコンビニの入り口から走り出す。外は大雨。「天の川」の橋も決壊寸前。全力で駆け寄り、間一髪。
二人は「天の川」の中央で抱き合った。
織姫 ちょっと何これ!
店長 天の川にかかる橋だよ
織姫 てか、織姫って何よ!私ちゃんと名前あるんだから!
店長 俺だって彦星じゃないっての!それに…「今宵こむ 人にはあはじ 七夕の 久しきほどに まちもこそすれ」こんな悲しい歌、あなたには似合わない!
織姫 じゃあ何を歌えばいいの?
●しばし間
彦星 笹の葉サラサラとか。
織姫 なにそれ!
~もしも織姫と彦星がコンビニの店長だったら~
fin
作品名:1作品目 「もしも織姫と彦星がコンビニの店長だったら。」 作家名:月とコンビニ