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遅くない、スタートライン第2部 第1話

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(4)

俺はみぃちゃんを家に送り、マンションに戻って行きつけのショットバーに行った。カウンターの端の席で今日の事を考えてた。養成上級クラスの時の学校長達の態度は普通だった。何か話しかけてくる風でもなかったしな。ま、俺もみぃちゃんもアラサーのいい大人だから言わなかったのか。ま、カラかわれたけどさ。みぃちゃんは焼肉(香辛料抜き・タレなし)を大根おろしやポン酢でバクバク食べてた。デザートのゆずシャーベットも美味しそうに食べて、満足そうな顔をしてたし。俺もみぃちゃんとの事がバレたからと言って嫌な気分じゃない。みぃちゃんも俺から見ると同様かなと思うんだが。

「現状維持かな?」俺はつぶやいた。バーテンダーとウエィターはまたお互いの顔を見合わせて驚いていた。俺、最近大きい独り言多いから。

ま、みぃちゃんとの関係もちょっと進んだから。心のちょっとした余裕かな?こういう風に思えるのも。あ、察しがつきますか?(笑)

俺もみぃちゃんも共にバツイチだが…それでも男と女だからね。何もセッティングしないまま自然にそうなった。いつも通りみぃちゃんをカラかい、みぃちゃんが膨れ、俺がワビを入れる、そんなシーンだった。ま、それからまたみぃちゃんとの距離も縮まったのもある。俺も離婚して以来の彼女で、またみぃちゃんも同様だった。最初は久しぶりのそんなシーンに2人も顔は赤いわ、ギコちなかったが。それはそれは嬉しい時間だった。今も、あの時の事を思い出して笑い、余韻に浸ってる俺だからな。みぃちゃんは聞かなくてもわかる!ホント、亡き旦那さんとの夫婦生活はどうだったか、失礼だが安易に想像できたわ。みぃちゃんも、赤くなりながら俺に言ったもん。

「そんな…経験豊富じゃないから」と、いや結婚してたら多少はあるでしょう?みぃちゃん…20代中盤で亡き旦那さん努力したのか、憶測でモノ言っちゃだダメだけど、20代の若い奥さんもらったら、頑張らないか?世間一般的にさ!俺なら頑張るけど。(*^^*) みぃちゃん抱いてる時に、なんかおかしいと思ったことがあった。みぃちゃん、2年間人妻で妊娠もしてる。でもなんか違うんだ…俺は別れた奥さんとの間に2歳の男の子がいるからさ。みぃちゃんにダイレクトに聞いていいものか迷ったが、ベッドの中で俺はみぃちゃんの腕を引っ張って、俺の膝の上に座らせた。腕を引っ張られたみぃちゃんは、小柄なボディだから、いい塩梅に俺の膝の上にすっぽり収まった。(笑)俺はみぃちゃんがリラックスするようにスキンシップして、みぃちゃんの口を開かせた。

「……あきら先生…その年で初めて。えぇ…みぃちゃんもバージンかぁ?」みぃちゃんはまた赤くなった。
「うん。お互いにダメでね…あぁ私彼氏はいたのよ。でもパティシエ時代はドタキャン連続でしたらフラれたし。合コンも行ったけど、合コンの最中に居眠りするような女だったからね」
「新婚時代はそれなりにあったでしょうが」
「……片手の指でカウントできるぐらいしかないです。マジで」みぃちゃんは自分の指を折ろうとしたが、俺はその手を止めさせた。
「わかりました。もう結構ですわ…よぉ妊娠しましたね。でも」
「でしょ。事故で亡くなる3ヶ月前に1回こっきりで、奇跡の妊娠でした。先生…妊娠したって言ったら、玄関の中で腰抜けたもん」
そりゃ…腰抜けるわ。男としたら…1回の行為でアタリだもんな。
「じゃ…俺はそれなりに…ムフッ」俺はワザとみぃちゃんの目の前で、ニタついてやった。
「な、なにニタついてるの?やだ!!マサ君何考えてるの?」右手をワナらせたみぃちゃんだった。

それから、俺は機会がある毎に、みぃちゃんを襲ってやった(笑)最初は手をワナらせたり、怒ったりしてたみぃちゃんだが。俺の努力と頑張りが効いたのか3回目ぐらいにはあまり抵抗もしなくなった。(*^^*) ま、ご本人も認識したんでしょ。こういう時間の良さを…

さて話は変わるが、みぃちゃんの今後だ。今回…プロの作家のアシスタントに新人を投入し、プロの作家は自分の作品も書きながら、新人の育成にも努めることになった。俺は作家としてはまだ10年も活躍していない。また俺は養成クラスの第1期生ともあり、俺を看板に養成クラスの宣伝もするんだ。また俺のダチ作家にも協力してもらい、これからの俺達プロ作家と新人作家を同時に育ててみようという、計画が学校長の頭の中にあった。それが今年実現してみようと言われ、みぃちゃんももちろんだが…他の2名もいいモノを持っていてる。この芽を育てて花を咲かせてみたいという想いもあったから、俺と作家ダチはタッグを組むことになった。担当を決める時に3品の作品を読んで、自分が育ててみたいと思う新人作家を指さしてみよう。それでかけ声1つで俺達プロ作家3人はそれぞれの原稿用紙を指さした。俺が指さしたのはみぃちゃんだった。年が明けたら、忙しくなるみぃちゃんだ。今のうちにプライベートでガッチリとみぃちゃんの心を掴んどかなきゃな。