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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 とは言え攻撃手段が分かればこっちの物だ。
「エミル! サリアさん!」
「うんっ!」
「はい!」
 私が言うとエミルとサリアさんは装備を外した。
 私は装備はそのまま、2人のサポートに回る事にした。

 エミルとサリアさんは互いに肩をあわせると一斉にキング・ランタンに向かって飛び込んだ。
 エミルは拳、サリアさんは手刀でキング・ランタンを攻撃した。
『ギャアアアッ!』
 キング・ランタンの巨大が揺らいだ。
 ただ2人がかりでもキング・ランタンに大したダメージを負わせる事が出来なかった。
 実はエミルは……、と言うかサリアさんもみたいだけど、素手で戦った事が無いみたいだった。
 装備している武器には『武器レベル』と言う物が存在する。
 例えば剣を使えば使うほど、槍を使えば使うほどレベルが上がり、敵に使うダメージも大きくなる。
 勿論何持たない『素手』でもレベルが存在する、エミルやサリアさんはロクにレベル上げしてない為に会心の一撃が出たとしてもたかが知れていた。
 一方モンスター達は攻撃し放題だった。
『クケェェェーーーっ!』
 キング・ランタンは巨大鎌をサリアさんに向かって振り下ろした。
 すると私はすかさずガード・スキルで防御した。
「ぐううっ!」
 私は新装備プラチナ・シールドを構えて受け止めた。
 私の足首が地面に埋まり、HPがだいぶ減った。
「お姉さまっ!」
「平気!」
 私は言った。
 すると私達を攻撃してきたジャック・オ・ランタン達が攻撃してきた。
 私のガード・スキルは複数同時には行えない、現在はサリアさんを固定しているのでエミルまで庇いきる事は出来なかった。
 だけどエミルには危険回避のスルー・スキルがあった。
「スキル発動っ!」
 エミルはジャック・オ・ランタン達の攻撃を回避し続けた。
 しかし全てと言う訳では無かった。
「きゃああっ!」
 エミルはジャック・オ・ランタンの攻撃を食らってダメージを負った。
 一方サリアさんの分の攻撃は私が全て受ける事になった。
 いくらキング・ランタンより遥かに攻撃力は低くても、たくさん受け続ければ大ダメージになる。
 私のHPは残り一桁を切った。
「お姉様! 待っててください!」
 サリアさんは回復技の癒しの舞を踊った。
 たちまち私とエミルのHPは回復した。
 私達はキング・ランタンを見上げた。
「ダメージが殆ど無しか……」
「このままじゃ負けちゃうよ〜」
 エミルは慌てふためいた。
 エミルの言うとおり、ジャック・オ・ランタン達をほおって置く事はできない、これ以上増えればリタイアは確実だ。
 こいつ等も一掃してボスも倒せる、そんな方法は無いモンだろうか? 私は考えてみる。

 その?、最初にボスを倒して残りのジャック・オ・ランタンを倒す……、でもそれじゃ新たなキング・ランタンが現れる。

 その?、先にジャック・オ・ランタンを倒す……、でも新たなキング・ランタンが出てくるし、今いるキング・ランタンも私達を攻撃してくるのは間違いない。

 どちらにしろサリアさんの技でいつまで続くか分からない、これ以上続けば不利になる。