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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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「あいつら、負けちゃったの?」
「ハッ、良い気味ですわ」
「ちょっと待って、そう言う問題じゃ……」
 私が言いかけた時だった。
 私達の遥か後方で大きな爆発音が聞こえた。
 振り向くと血相を変えたボウダーが走ってきた。
「たっ、たたっ、助けてくれぇええぇーーーっ!」
 ボウダーは涙を流しながら私達に助けを求めてきた。
 しかも最悪な事に泣き叫ぶボウダーの背後の上空を1体の別のキング・オ・ランタンが飛びながら追いかけていたのだった。
 やっぱり向こうも出てたんだ。
「も、もう1体っ?」
「バカ野郎! こっち来んじゃねぇーーっ!」
 ルキノさんは叫んだ。
 しかしボウダーは聞いていなかった。
 しかもキング・オ・ランタンは大きく体を仰け反ると、今まで吐き出していた紅蓮の炎とは違う青い炎を口から噴出した。
「ぎゃあああーーーーっ!」
 ボウダーは青い炎に呑まれ、そのまま画面から消滅、画面上に『ボウダー、アウトしました』と言うテロップが浮かんだ。
 もう1体のキング・ランタンは地面に降り立つと右手の中に超巨大な大鎌が現れると、それを私達の頭上に振り下ろした。
「きゃあああっ!」
 私達は左右に四散しながら攻撃を交わした。
 私達のいた箇所は粉々に砕け散ると土煙が高々と宙に舞った。
「あいつら、何てモン残したんですのっ?」
「どうせならアタシがぶっ飛ばしたかったのに〜っ!」
 サリアさんは忌々しく舌打ちすると、エミルが地団太を踏んだ。
 でも厄介なのが2体になったのは事実だった。1体だって厄介だって言うのに……
「せめて攻撃が通じれば良いんだけど」
 私は愚痴った。
 私達の攻撃が一切通じない、その方法を探す事がこのクエストの鍵なのは間違いなかった。
 回復はサリアさんができる、だけどゴースト系には神官職が有効だ。だけどここには生憎レミもホイップ君もローネさんもいない…… 今いる私達だけでクリアできない訳じゃ無いはずだ。
 このゲームは全ジョブでどんなクエストを受けてもクリア出来るようになっている、私達にだってチャンスはあるはずだ。
 そんな事を考えている時だ。地面に黒い影が浮かびジャック・オ・ランタン達が現れた。
「このぉ! エミル・スイング!」
 エミルはセイント・ロッドで攻撃した。
 ジャック・オ・ランタン達は吹っ飛ばされて消滅した。