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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 かなり時間が経った。
 時計を見ると残り10分を切ってきた。
 私達はジャック・オ・ランタン達を順調に倒していたのだが、そのモンスター達に変化が訪れた。
 何とジャック・オ・ランタン達が1つに集まると一塊になって巨大化した。

『キング・オ・ランタン』

 モンスターの名前が表示されると早速に突入した。
 しかし……
「な、何ですの? こいつは?」
「攻撃が……、通じない?」
 私は自分の今の武器を見た。
 私達はキング・オ・ランタンを攻撃したのだけど、攻撃が一切通じなかった。
 一応闇属性や炎属性を含んだ全属性・全武器を使用した。それでもダメージは0だった。
「どうなってるのよ〜っ? カボチャのクセに生意気過ぎる〜っ!」
「ったく、ローネの奴、こんなクエストよこしたのか……、タチ悪すぎだ」
「えっ? ローネさんが? あいつ等が選んだんじゃ?」
「ん? ああ、実は……」
 ルキノさんは言った。
 なんとこのクエストは偶然にもルキノさんがローネさんに言われて受けようと思っていたクエストだったらしい。
 偶然同じだった事と私が絡まれてた事で一緒に受ける事になったらしい。
 と言う事は……
「ルキノさん、ローネさんから他に何か聞いてませんでした?」
「は? ローネから? ……そう言えば『倒した数が100体超えるとボスが出る』って、もしかしてこいつが?」
「え? アタシそこまで倒してないよ」
 エミルは自分のステータスを開いた。
 私達もステータスを開いて確認すると、私が22、エミルが29、サリアさんが31、ルキノさんが24だった。
 するとサリアさんが何かに気付いた様子で目を見開きながら言って来た。
「もしかして、合計の数で出てきたんじゃ?」
「……ああ、そうか、そういう事か」
 ルキノさんは腕を組んで頷いた。
 確かに私達はパーティを組んで登録してこのクエストに挑んだ。つまり私達は4人で1人と言う事になる。
 話は良く判った。だけど同時に私の頭にもう1つの不満が過ぎった。
 それはこのクエストを受けているのは私達だけじゃないと言う事だ。
 すると画面の上にあるテロップが浮かんだ。

『暗殺者ジャック、アウトしました』
『神官ジンバ、アウトしました』
『格闘士ブード、アウトしました』
 
 あのパーティの内、3人が戦闘不能になったと報告があった。