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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 その頃。
 別行動中の相手パーティは順調を通り越して忙しいくらいにジャック・オ・ランタン達を狩っていた。
「オラァアアーーーッ!」
「キェエエエーーーッ!」
「シャアアアーーーッ!」
 騎士のボウダ、格闘士のブード、暗殺者のジンバが前線に出て得物を振るった。
 ボウダーのシャイニング・アックス、ブードのアイシクル・ロッド、ジャックの2本のツンドラ・ダガーが敵を切り裂いた。
 そして3人の神官ジンがセイント・メイスを構えると呪文を唱えた。
「ホーリー・ライトッ!」
 セイント・メイスが輝くとジンバの頭上を中心に巨大な光のサークルが出来上がった。
『ギャアアアーーーッ!』
 サークルの光を浴びたジャック・オ・ランタン達は断末魔を上げながら消滅した、
 これはゴースト系やアンデット系のモンスターに効果的な浄化魔法だった。
 無論『浄化』と『討伐』ではまるで違うので今の魔法で消し去ったジャック・オ・ランタン達からは経験値も金も稼ぐ事は出着ない、しかし倒した数には入っていた。
「よし、このまま行けば楽勝だな」
「そうそう、オレ様達に喧嘩売ろうなんざ10年早いんだよ」
 ボウダーが言うとジャックが言い返した。
 実はボウダー達がこのクエストを選んだのには理由があった。
 それはパーティ・メンバーのジンバにあった。
 僧侶職であるジンバには僧侶職特有の自動発動スキル『ゴーストコール・スキル』の効果による物だった。
 このスキルは歩いているだけでゴースト系のモンスターの出現率が高くなると言う効果を持っていた。
 その為にコロナ達のパーティのおよそ2〜3倍のジャック・オ・ランタン達が出現し、1回の戦闘でそれぞれが2桁近い数がカウントされるのだった。
 するとブードとジンバが言って来た。
「じゃあ、あいつらへの罰ゲームはどうするかねぇ?」
「まぁ、それは後で考えようよ、このまま圧倒的差をつけるのが先決だ」
「それもそうだな」
 ボウダーが鼻で笑った。
 するとその時だ。
 目の前の地面に黒い水溜りの様な物が複数表れ、ジャック・オ・ランタン達が現れた。
「おっと、新手か?」
「ようし、やってやるぜ」
「ん? ちょっと待て、様子がおかしいぜ」
「えっ? どうなってんだ?」
 ボウダー、ジャック、ジンバ、ブードが言った。
 すると目で起こっている状況に目を丸くした。