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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 戦闘が終ると私達は得物を収めた。
 そしてステータスを開くと私達は数を確認した。

 現在のトータル。
 私=6匹、エミル=8匹、サリアさん=11匹、ルキノさん=7匹だった。

「へへ〜ん、楽勝〜っ!」
「当然ですわ、私とお姉様がいれば何ともありません事よ!」
 エミルは両手を挙げながら喜び、サリアさんは自分の胸に手を当てながら言った。
 確かに戦力やモンスターとの相性は問題ない、このメンバーでクエストを行うのは問題なかった。
 でも今回のクエストは今までとは違う……、賭けを行っている以上負ける訳には行かなかった。
 しかも原因は私にある、何としてでも勝たないと!
 そんな事を考えている時だった。突然ルキノさんが尋ねて来た。
「妹ちゃん」
「えっ? あ、はい?」
「何で言わなかったんだ?」
「えっ?」
「さっきの奴等だよ、絡まれたんだろ? 管理局に言えば良いだけなんじゃないのか?」
「そうだよ! あんなバカタレ供、通報すれば良いだけじゃん!」
「そう……、なんだけどね」
 私は口ごもった。
 確かにこのまま報告してしまえば楽に終る、かつての私ならそうしていただろう、でも簡単に終れば良いなんて考えが納得できなかった。
 ただああ言った輩は反省しない限り同じ事を繰り返す……、それ所か報告した所でまたやり直してくるのは間違いなかった。
 正直そこまで私がやる必要は無いだろうけど、ほおって置く事なんて出来なかった。
 すると私の心の内を察したのか、ルキノさんは私の前に立つと両肩をつかみながら言って来た。
「妹ちゃん、アタシも手伝うよ」
「ル、ルキノさん?」
「あの馬鹿野朗供は痛めつけるだけ傷めつけた後、この世の物とは思えないほどの苦しみと絶望を味合わせた後で地獄に叩き落としてやらなきゃいけない!」
「い、いや、何もそこまで……」
 ルキノさんは私の肩から手を離すとバキバキと両手の間接を鳴らしながら言って来た。
 この人もエミルやサリアさんと同じ……、いや、それ以上だった。
 とは言え負けたくないと言う気持ちは私にだってある、勿論私も手を抜かずに頑張ろう、それでダメだったらその時はその時だった。