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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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クエスト7,怒る蟹




 体育祭を終えると中間テストが行われる事になった。
 相変わらず萌ちゃん・尾上先輩・蟹谷先輩の3人は悪戦苦闘だった。この3人を教えていたのはお姉ちゃんと亀谷先輩だった。
 5人はリビングに上がって勉強会が開かれた。間違ってもあの汚部屋で行う訳には行かなかったからだ。
 ちなみに勉強会には私も参加していた。学年が違うし、1人でやろうと思ったんだけどお姉ちゃんが『やだやだやだ! 茜も一緒にやるの〜っ!』と泣いたので参加する事になった。
 2年生と勉強したおかげ(と言うか教えてくれたのは殆ど亀谷先輩)で成績が上がった。
 それから数日後の事だった。

 現在私の町の商店街では10月24日〜31日までの一週間『ハロウィン・ウィーク』が行われていた。
 このイベントは元々商店街組合長だった萌ちゃんのお爺さんが10年前に企画した物で、私やお姉ちゃん達も子供の頃からよく遊んでいた。
 さらにこのイベントには目玉となる物が行われていた。
「ハッピー・ハロウィ〜ンっス!」
 商店街の一角に大きなステージが建てられていた。
 普段ここは無料駐車場なんだけど、今はイベントの為に別の理由で使われている、その理由とはステージの天井の看板に書かれていた。

『第10回モンスター・コンテスト』

 これは12才〜18才までが参加できる物で、その名の通りモンスターの衣装を着て順位を決めると言う物だった。
 
「……なんでこんな事になったんだろう」
 私は眉間に皺を寄せながら呟いた。
 今の私はそのステージに上がっていた。
 しかも今の私はツインテールをカールさせ、背中から黒い蝙蝠の羽の生えた赤黒い生地に黒い裾のゴスロリ風の膝丈まであるスカートのドレスに黒と白のツートンカラーのニーソックス、そして黒いハイヒールと言う吸血鬼になっていた。
 ちなみに私の隣にいるお姉ちゃん達もモンスターの格好をしていた。
 お姉ちゃんも大体私と同じ、ただし衣装の形状自体は同じだけど色が違う双子の吸血鬼として参加していた。
 そしてお姉ちゃんの右隣には黄色いリボンが巻かれた黒いウィッチ・ハットに黒いマント、オレンジ色のワンピース、右手に箒を持った魔女の萌ちゃん。
 さらにその右隣には袖口がフワフワして狼の耳の付いたフードを被り、膝丈まであるフサフサした尻尾の生えた灰色のズボンを穿き、両手足に狼の手足を模した手袋と靴を履いた尾上さんが立っていた。
 お姉ちゃんと萌ちゃんはノリノリだったけど、尾上さんだけは呆れたと言う感じで肩を落としていた。
 でもこの場に蟹江先輩と亀谷先輩の姿は無かった。別に用事があって来なかったって訳じゃ無い、今でもこの会場にいる、なぜかと言うと……、