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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 何でもアルネちゃんが使ったのは魔法攻撃力増加のダブル・スキルじゃなくて同じコマンドを2回使える『マジシャン・スキル』だった。
 つまりアルネちゃんはもう一度魔法攻撃できるのだった。
「コロナちゃん、久しぶりにアルネお姉ちゃんと一緒に遊ぶっスよ!」
 お姉ちゃんが聞いたら怒るセリフだった。
 もしもこの言葉がお姉ちゃんの耳に入れば『私の妹を取らないでよ!』ってブチキレるるだろうな、その姿が目に浮かんだ。
 でもまぁ、アルネちゃんはある意味もう1人のお姉ちゃんみたいだからハズレって訳でも無かった。昔は『萌お姉ちゃん』って言った事もあった。
 確かに遊ぶのは久しぶりだ。お姉ちゃんには悪いけどあの時に戻るのも悪くなかった。
「じゃあお願い、アルネお姉ちゃん!」
「分かったっス!」
 後で釘を刺して置こう、って言うかアルネちゃんなら一晩寝たら忘れてるかも知れないな。
 
 クリア・スライムは口を大きく開いてペタ・ブライツを解き放った。
 それと同時にアルネちゃんもペタ・ブライツを解き放った。
「ぺた☆ぶらいつ!」
 アルネちゃんは杖を振り下ろすと高級から巨大レーザーが発射された。
 でもアルネちゃんのはさっき放った奴よりも巨大だった。
 その瞬間アルネちゃんがスキルで節約をしていた事を思い出した。
 今までは使う魔力も威力も節約していた。つまりこれがアルネちゃんの本気って事になる。
 アルネちゃんの魔法はクリア・スライムのペタ・ブライツを弾き飛ばすとクリア・スライムを攻撃した。
 でもクリア・スライムの周囲に光のドームが現れるとペタ・ブライツを跳ね返した。
「今ッス!」
「スキル発動っ!」
 アルネちゃんが叫ぶと私はアルネちゃんの前に立ってレイジング・ソードを構えた。
 そしてレシーブ・スキルを発動させると刀身が赤い光を放つと迫り来るペタ・ブライツに向かって、まるで野球のバッティングの様にレイジング・ブレードを持ち直した。
「はあああぁぁーーーっ!!!」
 私の振り上げた左足が地面を踏みしめて腰を捻ってレイジング・ブレードを振るった。
 私の剣と跳ね返されたアルネちゃんの魔法がぶつかり合い、閃光が迸りバチバチと言う火花が飛び散った。
 さらに私は渾身の力を入れてレイジング・ブレードを振るうとペタ・ブライツは一直線にクリア・スライムに向かって飛んで行った。
 一度反射させた魔法は二度と反射できない、最終的にアルネちゃんの最強魔法はクリア・スライムを飲み込んだ。
『アアアァァアァァーー………』
 クリア・スライムの悲痛な叫びは光の中に消えて行った。
 大爆発と供に周囲に飛び散ったクリア・スライムの破片はビシビシと音を立てて硬質化すると虹色に輝く巨大な結晶体となった。
 これにてクエスト終了だった。