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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 何はともあれ攻略法は分かった。
 あと数ターン待てば良いだけの話、その後はあいつHPを越える攻撃を与えれば良いだけだ。
 クリア・スライムは回復していないとはいえ強力な攻撃で倒す必要があった。
 するとアルネちゃんが会話に入って来た。
「だったらアタシに任せてほしいっス、元々アタシ用のクエストだったっス」
「何か手はあるの?」
「要するに強力な一撃を放てば言いだけっスよね?」
「それはそうだけど……」
「それならアタシに任せるっス!」
「何か手があるの?」
「これは元々アタシの為のクエストだったっス、作戦の1つや2つ位……」
 忘れてたクセに……
 とツッコミたかったけど我慢した。
 とは言えこの中で最強なのがアルネちゃんなのは間違いなかった。
 
 作戦は決まった。
 考えてみれば簡単な話だった。
 私は騎士だから魔法は使えないとはいえ、やる事はあった。
「はああああっ!」
 私はレイジング・ブレードを構えるとクリア・スライム目掛けて突進した。
 そして攻撃コマンドを選択するとレイジング・ブレードでクリア・スライムを攻撃した。
 クリア・スライムは再び体の一部を飛ばして私の攻撃をさえぎった。
 私のスキルだから分かる、このガード・スキルも1回しか使えないと言う事をだった。
 でもまだクリア・スライムの触手の剣が残っていた。案の定私に振り下ろして来た。
 でもこれを待っていた子がいた。
「ウォールッ!」
 離れた場所からホイップ君が魔法をかけてくれた。
 私の足元にホイップ君の足元に描かれているのと同じ魔法陣が浮かび上がり、サークルから光が放たれるとそれが私の頭上から覆いかぶさると全身を薄い膜で覆ったような感じの光のバリアとなった。
 そして頭の上に盾に矢印↑が重なった防御力増加の印が浮かんだ。
 それと同時に私はクリア・スライムの攻撃を食らった。
「くううっ!」
 土煙が宙に舞いながら私は横薙ぎに払われて吹き飛ばされて地面に転がった。
 私のライフはほぼ満タンだったし、ホイップ君の魔法のおかげで私の受けたダメージは半減された。
 でもこれは計算の内だった。
 何しろ私は囮、後ろの3人の時間稼ぎが出来たからだ。
「今よ!」
 私は起き上がると上半身を捻って叫んだ。
 すると私の目の前に3人の魔法使いが立ちふさがった。
 中央にはなんちゃって魔法少女のアルネちゃん、その左には格言魔導師センリ、右には厨二魔女の2人が並ぶと、最初にセンリとショコラさんが数歩前に踏み出すとそれぞれの得物を構えて呪文を唱えた。
 センリが眼を閉じて神鳥の杖を掲げ、そしてカッと目を見開くと杖全体に稲光が発せられ、それが先端に集まると巨大な金色の球体になった。
 アルネちゃんはスィート・ウェスタをチアリーリングのバトンの様に回すと光の粒子が溢れ出し、踊る様に上半身を捻って片足を上げて1回転するとスィート・ウェスタを高々と掲げると飛び散った光の粒子が先端に集まると巨大な白い光の球体となった。
 ショコラさんはテオブローマ・ツヴァイを手前に掲げて炎が渦を巻いて先端に集まって巨大な紅蓮の火球となった。
「「「スキル発動っ!」」」
 先にセンリとアルネちゃんとショコラさんがダブル・スキルを発動させた。
すると足元に浮かび上がった紫の魔法陣が2倍に膨れ上がると3人の魔法がさらに巨大化すると自分自身が使える中で最強の魔法を解き放った。
「オメガ・ライザーッ!」
「ぺた☆ぶらいつ!」
「燃え裂かれ裁きの炎、パニッシュメント・クリメイション!」
 センリの金色の球体から巨大な雷撃が放たれ、ショコラさんの火球からも紅蓮の炎(オメガ・ファイザ)が唸りを上げた。
 案の定クリア・スライムはリフレクトを使うと2人の魔法攻撃は光の壁に阻まれると私達に向かって跳ね返された。
 でもこれも計算だった。ホイップ君がお姉さん達の前に立つと両手を広げてスキルを使った。
「スキル発動っ!」