小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ねとげ~たいむ・エキスパート!!

INDEX|76ページ/139ページ|

次のページ前のページ
 

 でもそれだけった。
 私達は回復面での問題は解消した。これで余程の事が無い限りは負ける事は無いだろう。
 ただ油断は出来なかった。
『ギシャアアア―――ッ!』
 クリア・スライムの攻撃ターン。
 クリア・スライムの頭上から無数の触手が生えて地面に突き刺さった。
「来るっ!」
 ショコラさんの魔法だった。
 足元が真っ赤になると無数の火柱が上がった。
 この魔法はヤバい、これを食らったらゲームオーバーにはならないけど、かなりHPを削られる。
 皆魔法耐性を持ってるし、私もドラゴン・ガードを持ってるから炎の攻撃や魔法には耐性があるけど威力が問題だった。
 するとホイップ君が前に出た。
「仕方ない!」
 ホイップ君の足元に魔法陣が現れた。
 その魔法陣は大きくなるとサークルから光が溢れ出してドーム状となり、私達を包みこんだ。
「リフレクトッ!」
 ホイップ君は反射魔法を唱えた。
 地面から噴き出した火柱は尾を描きながら私達の頭上から降り注がれた。
 しかし炎の柱は光の壁に阻まれて波紋を立てるとクリア・スライムに向かって飛んで行った。
 だけどこれは問題だった。
「ホイップ君!」
「ええ、でも!」
 私が言うとホイップ君も顔を曇らせた。
 本当は本人が1番よく分かってる、もし私も僧侶キャラならそうしていた。
 でもこれを使うと言う事は相手もリフレクションを覚えてしまうと言う事になる。
 この魔法を覚えられると魔法攻撃が一切効かなくなってしまう。
 かたや使わなければ大ダメージだった。どうせやられるならって奴だろう、だけど結果は私達が思っていた事は違う結果になった。
 何と炎がクリア・スライムに当たって爆発した。
「えっ?」
 私達は目を見開いた。
 クリア・スライムはリフレクションを唱えなかった。辺り一面に体のスライムの破片が飛び散っただけだった。
「どうなってるのだ? 何ゆえ半身の魔法を使わないのだ???」
「防御魔法だけはコピーできないんじゃないっスか?」
「いや、コロナのスキルをコピーしたんだから防御魔法だってコピーできるはず…… となると」
 センリは再び魔法を唱えた。
「ライザーッ!」
 雷系の魔法が神鳥の杖から放たれてクリア・スライムに向かって飛んで行った。
 だけどその瞬間、クリア・スライムの周囲に光が溢れてドーム状になるとセンリの魔法を跳ね返した。
 センリの雷の矢は術者であるセンリに命中した。
「スキル発動!」
 私はガード・スキルでセンリを庇った。