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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 今度はジャイアント・スパイダーのターンとなった。
 ジャイアント・スパイダーは4本の後ろ脚で立ち上がると4本の足を私に向けて振り下ろした。
 私はすかさず盾を構えて防御する。
「くっ!」
 ガキンッ!
 と言う音と供にジャイアント・スパイダーの爪が弾かれた。
 私の盾はドラゴン・シールドを強化したドラゴン・ガードと呼ばれる物で、ドラゴン・シールドの3倍の防御力に加えて炎・氷・雷の3つの属性の魔法を中和してくれる能力がある。
 しかもレミの魔法もかかってるから私の防御力は倍増しになっていた。
 敵の攻撃に隙が出来たのを見計らうと反撃に出た。
「ストライク・ブレードっ!」
 私の強く握った剣がジャイアント・スパイダーの足の1本を切り裂いた。
 ちなみに私も技の名前を変更してある、中学時代に文芸部で書いてた小説の主人公の必殺技だった。
『ギャアアアッ!』
 足の1本を切断されたジャイアント・スパイダーはその場に倒れた。
 すると切断されて地面に落ちた足が炎に包まれると真っ黒な消し炭になった。
「こいつ、炎属性が弱点だ!」
「分かった!」
 エミルは装備を変更した。
 両手のアクア・トンファーが消えて無くなると、その代わりに深紅の装甲の手甲『フレイム・ナックル』が装備さえた。
 強く握りしめた拳が無数に分裂するとジャイアント・スパイダーを攻撃した。
「エミル・ラッシュっ!」
 エミルの連続パンチ、正式名称『爆裂拳』が炸裂する。
 一発一発はさっき使った技より低いけど、手数の多い連続攻撃で敵を攻撃する。
 しかも相手の弱点属性の武器を持っている為に威力は倍増しになっている。
「おりゃああああっ!」
 止めの一発をお見舞いするとジャイアント・スパイダーはまるで投げたボールの様に吹っ飛んだ。
『ギャアアアッ!』
 ジャイアント・スパイダーは地面に転がると土煙を上げて倒れた。
「いける!」
 このまま行けば勝てると私は確信する。
 だけど油断はできない、今まで勝てると思って実はとんでもない能力(再生したり複数出てきたりと)を隠し持っていると言うモンスターが多かった。
 今の所エキスパート・クラスじゃ出て来て無いけど、そろそろ現れてもおかしく無かった。
「このままたたみかけるよ!」
「分かった」
「とどめの一撃ぃーっ!」
 レミの号令で皆得物を構えた。
 センリの振り上げた雷鳥の杖の先端に巨大な火球が出来、エミルは両足を揃えて大ジャンプすると右足を突き出した。
 私も大きく振るったファイア・ソードの刀身に炎が灯ると技コマンドを選択する。
 途端他の子達もほぼ同時にモンスター目がけて攻撃した。
「ギガ・ファイザっ!」
「エミル・キーックっ!」
「ストライク・ブレードっ!」
 センリの魔法、エミルの飛び蹴り、私の斬撃が放たれた。