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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 戦いは始まった。
「ほんじゃ行くよ!」
 最初に出たのはエミルだった。
 エミルは一直線にジャイアント・スパイダーに向かって行った。
『ギシャァアア――ッ!』
 ジャイアント・スパイダーは口から緑色の液体を吐き出すとエミルの頭から降り注いだ。
 だけどエミルはカッと目を見開いた。
「スキル発動!」
 エミルの姿が一瞬消えて無くなるとジャイアント・スパイダーの目の前に現れた。
 エミルが使ったのは『スルー・スキル』と言う物で、50/50の確率で攻撃を回避できる物だった。
 これも誰でも装備できるのだけど、武闘家や盗賊等の素早さと運の良さが高いジョブに付けるとその確率はさらに上昇する、まさにエミルにはうってつけのスキルだった。
 モンスターの攻撃回避に成功したエミルは
 右手を引くと強く握った拳を解き放った。
「エミル・パーンチッ!」
 エミルの渾身の正拳突きが炸裂、ジャイアント・スパイダーの顔面に炸裂した。
 このゲームはキャラクターが使う技の名前を変更する事ができる、本人の特撮好きの影響か自分の名前を技の頭に付ける事かった。
 でもそれだけならまだ良い、エミルは一時期でたらめに技の名前を叫んでいた時期があった。
 勿論それが悪いって訳じゃないし、どんな名前を付けようと人それぞれだし文句は言わない、でもエミル本人が飽きっぽい性格の為に今はやけにストレートになった。
『ギャアアッ!』
 渾身の正拳突きがジャイアント・スパイダーの顔面を殴り飛ばすとジャイアント・スパイダーは巨体を揺るがせた。
 地面に足を着けたエミルはすぐさま両足を曲げて後ろにジャンプすると私達の方に戻って来た。
 モンスターは8本の足を踏ん張って耐えると口を開いて人間の頭くらいはある糸の塊を吐き出した。
 だけどレミが前に立つと足元に金色の魔法陣が浮かび上がり、ホーリー・メイスを構えて呪文を唱えた。
「フル・ウォール!」
 目の前に大きな光の障壁が出来あがると糸の塊は四散した。
 そこをすかさず背後にいたセンリが雷鳥の杖を構えて魔法を唱える。
「ギガ・ライザーッ!」
 雷鳥の杖から金色で巨大な雷撃が放たれてジャイアント・スパイダーを直撃した。
『ギガガガッ!』
 ジャイアント・スパイダーはダメージを負った。