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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 洞穴を通って真っ直ぐな道を走り抜けて行く、モンスターは出て来なかったので楽に進む事が出来た。
 そして出口を抜けると1匹のモンスターが待ちかまえていた。
『グルルル……』
 そのモンスターは鋭い爪の生えた太い足で大地を踏み砕いて低く唸った。
 私達を睨み付ける真っ赤な2つの目、大きく裂けた鳥の様な口、背中の鱗が捲れて鋭い刃の様になった背中の巨大な胴体、それを支える4本の四肢と先端が棘付きの棍棒の様になった大蛇の様が生えたドラゴンだった。
 そのモンスターの名前が表示される。

『スパイク・ドラゴン』

 私達は武器を手に取った。
「何だ。やっぱボスがいたんじゃない」
「こんなイカツイのまでいたのね」
 私とレミは言う。
 そして戦いの火ぶたが切って落とされた。
『ガアアッ!』
 最初に仕掛けて来たのはスパイク・ドラゴンだった。
 大きく開いた口に紅蓮の炎が噴き出すと無数の火球が飛び出した。
 すぐさまレミが前に出て左手を突き出した。
「フル・リフレクトッ!」
 私達の前に金色の光の壁が出来あがるとスパイク・ドラゴンの炎を遮った。
 光の壁に阻まれた炎は一度四散するけど、再び1つに集まって火炎放射の様にスパイク・ドラゴンめがけて飛んで行った。
『ギャアアアッ!』
 スパイク・ドラゴンは自分の炎を浴びて悲鳴を上げた。
 そこをすかさずセンリが魔法を唱えた。
「グラビティ・バインドっ!」
 スパイク・ドラゴンの真下に魔法陣が浮かび上がって大地の鎖が巨大な体に絡み付いた。
 センリが動きを止めてくれている間は私達の番だ。
「エミルッ!」
「うんっ!」
 私は装備コマンドを開いて武器をレイジング・ソードから海鳴りの鉾を強化した『海王の鉾』に持ち替え、エミルも拳を構えて飛び出した。
 私達は技コマンドを選択してスパイク・ドラゴンを攻撃した。
「マイティ・スラストッ!」
「エミル・キーック!」
 私の渾身の突き(ストライク・ブレードの槍バージョン)とエミルの技が炸裂する。
『ギャアアーーーッ!』
 スパイク・ドラゴンは膝を曲げると地響きを立てながら地面に倒れた。
 やっぱり効いてる…… 武器がパワーアップしてるから私達の攻撃も十分通じてる。
 だけどスパイク・ドラゴンも黙ってやられてるだけじゃ無かった。
 センリのグラビティ・バインドが解けるとスパイク・ドラゴンの目が怪しく輝いた。
 すると背中の棘がまるでミサイルの様に発射されて私達に襲いかかった。
「「「きゃああああっ!」」」
 棘ミサイル攻撃を食らった私達は吹き飛ばされた。
 HPゲージが減りながら私達は地面に転がった。
 すると今度は体を丸めると暴走トラックのタイヤの様に転がって来た。
「「スキル発動!」」
 私はブロック・スキル、エミルはスルー・スキルを発動させた。
 私は強制防御、エミルの姿が消えて無くなるとレミ達の場所へ移動した。