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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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『ギャアアアーーッ!』
『グガァアアーーッ!』
 洞窟内にモンスターの断末魔が響いた。
 お姉ちゃん達は異常とも言うべき強さでモンスター達を蹴散らして行った。
 その光景を私達は目を皿の様にして見ていた。
「す、凄い……」
「……うん」
 レミが言うとエミルが頷いた。
 この2人が気が合う事の方が凄い事だった。
 でもその意見に関しては私もセンリも同じだった。
 滅多に驚かないセンリもいつもより目を見開いて驚いていた。
 お姉ちゃん達は武器・技・スキルなどを駆使し、アバターもバランス良く育てている為に欠点と言う物がまるで無かった。
 たとえば戦士である私は攻撃と防御は優れているけど素早さは低い…… でも同じ戦士職であるお姉ちゃんは私より早く、しかも強かった。モンスター達をほぼ一撃で倒してる。
 勿論お姉ちゃんだけじゃない、その気になれば最上級のマスター・ランクとは行かなくともエキスパート・ランクの上位くらいは行けるだろう、なるべく皆で進めようって約束みたいだからレベルを上げたり素材を集めるなどして準備していたからに違いない、そしてこのほんの僅かな時間で同じクエストを受けてたって事だった。
 するとお姉ちゃん達が言って来た。
「皆、早く行って!」
「この程度なら問題ないわ!」
「アタシ達に任せて先に行くっス!」
「死亡フラグだから止めろ」
「さ、早く!」
 テリオさん、アルネちゃん、ルキノさん、ローネさんも続いて言う。
 お姉ちゃん達のパーティの言う通り私達に出来る事は何も無い、私達は互いに顔を見合わせて頷くとお姉ちゃん達が作ってくれた隙を縫って先へ進んだ。