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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 作戦は決まった。
 先に出たのはレミだった。
「神官レミ、先駆け勤めさせていただきやす!」
 レミはスカル・ドラゴン目がけて走り出した。
 一方、スカル・ドラゴンはレミに向かって口を開いた。またあの牙マシンガンを放つつもりだろう。
 でもその刹那、センリが呪文を唱えた。
 足元に紫色の魔法陣が浮かび上がると陣を覆っている外側の2重のサークルから水が大蛇の様に飛び出すとセンリの周りを螺旋を描きながら頭上に掲げた雷鳥の杖の先端に集まった。
 一か所に集められた巨大な水の塊となるとセンリは眼鏡越しの瞳をカッと見開くと雷鳥の杖を一気に振り下ろした。
「ギガ・アクアスっ!」
 人間の大人の男の人を5人分繋いだくらいの大きさの水の球体から水柱が噴き出してレミの頭上を通り越し、スカル・ドラゴンに命中した。
『ゴガァアァァア!』
 スカル・ドラゴンは体を仰け反らせるも一歩足を後退して踏ん張ると倒れるのを耐えた。
 一瞬怯んだけど魔法自体にあまり効果は無い、でもこれで良い。
 再びスカル・ドラゴンが大きく口を開くと牙マシンガンを放った。
 でも次は私がでる。
「スキル発動っ!」
 私はガード・スキルで瞬時にレミの真正面に出てドラゴン・ガードを構えた。
 牙マシンガンは私を直撃する、でも今回爆発はしなかった。全てドラゴン・ガードに当たると粉々に砕け散って足元に落ちた。
 さっきの水魔法は炎攻撃を防ぐ為の布石、火打石は濡れてしまえば使えない、基本中の基本だ。
 ターンが終わってしまいスカル・ドラゴンは動く事が出来ない、この瞬間がチャンスだ。
「ヒール・プラス!」
 レミの足元に魔法陣が浮かび上がると左手をスカル・ドラゴンに押しつけた。
 途端スカル・ドラゴンの体が光に包まれた。
『ギャアアァァ―――ッ!』
 スカル・ドラゴンは悲鳴を上げた。
 案の定光属性が最大の弱点だ。
 でもそれで終わりじゃ無い、何故なら私とエミルが控えていたからだ。
「コロナ! エミルっ!」
 レミが叫ぶとエミルは装備をフレイム・ナックルに変更すると私と同時に跳び込んだ。
「ストライク・ブレードっ!」
「エミル・パーンチっ!」
 私達の炎属性の攻撃が炸裂する。
 私の攻撃が腰に、エミルのストレート・パンチが胸に当たると体に亀裂が走った。
 すると全身が粉々になって砕け散った。