小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ねとげ~たいむ・エキスパート!!

INDEX|138ページ/139ページ|

次のページ前のページ
 

 私は別のスキルを発動させる。
「スキル発動!」
 途端私の全身から赤い光が溢れ出した。
 私が使ったのは『バーン・スキル』と言うスキルで、ローネさんが使ったhpスキルの逆バージョン、自分のhpを大幅に減少する事で攻撃力を上げると言う物だった。
 ちなみにこれは減少するhpが多ければ多いほど攻撃力が上がる……、一応先ほど回復したからほぼ満タンだった。
 でもこれには欠点がある……、それは通常攻撃以外のコマンドができないと言う事だ。
「やあああっ!」
 私の最後の一撃になるだろう攻撃が炸裂した。
 しかも先ほど使ったラック・スキルの効果はまだ生きている、その効果も相まって運が良い事にクリティカル・ヒットが出た。
 炎の会心の一撃が炸裂しするとディスマリンの動きが止まった。
「倒した?」
 私はディスマリンを見る。
 ディスマリンはしばらく微動だにしなかった。
 やっぱり失敗か? ……と思った瞬間、ディスマリンの全身から炎が噴き出した。
『グギャァアアァァ―――ッ!!』
 ディスマリンは断末魔を上げると火達磨になり、その場に倒れて消滅した。
「やった!」
 私の勝ちだった。

 丁度お姉ちゃんの方も決着が着こうとしていた。
 冷気を纏った二刀のフリーズ・ソードを構えて飛び出すとストライク・ブレードをお見舞いした。
『ギャアアアアッ!』
 ストライク・ブレードが炸裂して悲鳴を上げる。
 さらにリモート・スキル&リモート・スキルを発動させ、ストライク・ブレードを連発した。
 2つの強力な斬撃が交差し、その切り口からディアボロスの体が凍り付いて行った。
『ガァ、アアァァ……』
 ディアボロスの体が完全に凍り漬けになると、全身に亀裂が生じてボロボロに砕け散った。
 お姉ちゃんは臨戦態勢を解いてレイジング・ソードを振るう、私はお姉ちゃんに近づくとフリーズ・ソードを返した。
 そしてお姉ちゃんも私にレイジング・ソードを返して貰った。
 
 レミ達の方もどうやら終わりみたいだった。
 互いの頭を失ったモンスター達は蜘蛛の子を払うように逃げて行った。
 モンスター達が立ち去るとレミ達も深くため息を零した。
「ハッ、ざまぁ見ろ」
「アタシ達の勝利〜っ!」
「個人曰く『九死に一生を得る』」
 レミは右手を腰に当てながら鼻で笑い、エミルは満点の笑みを浮かべながら両手を突き上げた。
 ちなみにセンリの格言は『間一髪』や『絶体絶命』と同じで、早い話が『ギリギリだった』と言う意味だ。
 とにかくクエスト・クリアだった。