小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ねとげ~たいむ・エキスパート!!

INDEX|136ページ/139ページ|

次のページ前のページ
 

 作戦は成功みたいだった。
 場のモンスター達は消滅した事でボスへの援護が出来なくなった。
 だけどボスの方はそうもいかなかった。大きく口を開けて吠えると手下のモンスター達を補充した。
『グォオオオオォォーーーッ!』
『ギェエエエエェェーーーッ!』
 途端周囲に部下のモンスター達が現れた。
 このモンスター達もレミ達が相手をしてくれるはず…… 私達は私達の役割をやるだけだ。
 すると私の後ろにお姉ちゃんがやって来ると自分の背中を合わせながら言って来た。
「コロナ、危なくなったら私に任せなさい、お姉ちゃんがぶっ飛ばしてやるわ!」
「……お姉ちゃん」
 お姉ちゃんの言葉に私は目を見開いた。
 思い返してみると小さな時からずっとお姉ちゃんの後ろばかり歩いてきた。
 学校から帰る時も、男子達にイジメられて泣いてる時も、日が暮れるまで遊んで帰る時も、ずっとお姉ちゃんが手を引いて歩いてくれた。
 だけど私だってもう子供じゃない、私だって1人でやって見せる!
「私もやる、こっちは任せて!」
「コロナ〜、うん、分かった。それじゃ姉妹愛パワーを見せつけてやるわよ〜っ!」
 姉妹『愛』は余計だ。このシスコン!
 目を輝かせながら言って来るお姉ちゃんに私はため息を零した。
 そして気を取り直した私が大地を蹴ると、お姉ちゃんも目の前の敵に向かって走り出した。

 ルナはディアボロスに間合いを詰ると技コマンドを選択した。
「スラッシュ・モーメント!」
 冷気を帯びた2刀の連続2重斬撃が炸裂した。
『ギャアアアッ!』
 ディアボロスは悲鳴を上げた。
 ダメージを負ったディアボロスは怯んで足元がグラついた。
 だがルナの攻撃はこれで終わった訳じゃない、ルナはスキルを発動させた。
「スキル発動!」
 使ったのはツイン・スキル。
 選んだのは同じ技を繰り返し使うリピード・スキルと剣の威力を上げる『ソード・スキル』だった。
 さっきより攻撃力が高い連続斬撃が炸裂し、大ダメージを負ったディアボロスは石畳に倒れた。