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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 一方、ルナとエミルはディアボロスと戦っていた。
 ディアボロスは目の前に現れて武器を構えた2人の少女を見て敵と判断し、全身から噴き出している炎をさらに燃え上がらせた。
 ディアボロスは拘束魔法を受けていない為に自由に動ける……、強く握った拳にも炎が灯ると、まるで大気圏に突入した隕石の様にルナ達に襲い掛かった。
 するとルナは装備コマンドを開いて装備を変更、左手のレイジング・ソードが無くなると氷の結晶を大きくしたような盾、『アイシクル・シールド』が装着された。
 それと同時にスキルを発動させる。
「スキル発動!」
 ルナは再びツイン・スキルを使った。
 技コマンドを選択して盾の技『盾アタック』の改名『シールド・レシーブ』でディアボロスの攻撃を弾いた。
 拳が弾かれた事でディアボロスの体が仰け反り、足元がグラついてバランスが崩れた。
 勿論これで終わりでは無かった。さらに残ったフリーズ・ソードを構えてディアボロスに飛び込んだ。
「スラッシュ・モーメント!」 
 ルナは技コマンドを選択する。
 高速の冷気の斬撃が敵モンスターに炸裂した。
 冷気と炎が互いに打ち消し合い蒸気が宙に舞う……、これでルナのターンは終了した。
 ……だけど!
「あぐっ!」
「お姉さん!?」
 エミルが見るとルナのhpが減った。
 受けたダメージは35ポイント、今のルナにとってはかすり傷程度でしかない、だがディアボロスが受けたダメージもほんのかすり傷程度だった。
 これも炎の衣が邪魔をして水属性の武器の魔力が蒸発してしまったのだろう,
 ディスマリンは一切ダメージが通らないので、多少ダメージが与えられるからある程度マシだろう、だが決定的なダメージを与えられなければクエストはクリアできない……、時間は無限では無いからだ。
 するとエミルがハイドロ・トンファーを構えて飛び込んだ。
「エミル・パーンチッ!」
 エミルの渾身の突きが炸裂した。
 ガラ空きとなった胸部にエミルの攻撃が炸裂するとディアボロスの体が宙を飛び、石畳の地面を砕いて土煙が宙を舞った。
 エミルはダメージを負う事を覚悟していた。ダメージを負った所で大した影響はない、そう言う能力を持つ敵なのだろうと思っていた。
 だがエミルのhpが減る事は無かった。
「あれ? なんで???」
 エミルの頭に『?』マークが浮かんだ。
 得物が違うとは言え同じ水属性の武器、攻撃すれば自分もダメージを受けるはずなのだが、その訳は直ぐに分かった。
 立ち上がったディアボロスを見て見ると、そこには胸部部分から噴き出していた炎が消えていた。
 先ほどの攻撃で炎が消えたのでエミルはノーダメージとなったのだろう、いずれにしろこれで与えられるダメージは増えた。
「お手柄よ、エミルちゃん」
「えへへ〜、お姉さんに褒められた〜」
「じゃあ、行くわよ、あいつを倒そう」
「は〜い!」
 ルナとエミルは武器を構えてディアボロスに飛び込んだ。