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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 作戦はこうだった。
 まずレミが両モンスターに防御力低下魔法をかける。
 次にレイジング・ソードを持った私がアビリティ・スキルを使って氷属性の敵を攻撃する。
 そして最後に残った炎属性の敵をエミルの攻撃とセンリの魔法で片方を倒すと言う物だった。
 こちらが強くなるんじゃなくて相手を弱くする……、せこいかもしれないけど確実な方法だった。
「アンタ達、頼むわよ!」
 レミの足元に金色の魔法陣が浮かんだ。
 すると目の前で戦っている2体のモンスターの足元に同じ魔法陣が浮かび上がった。
 現在戦っているのは全身が真っ赤に燃え上がっている巨大熊『ファイア・ベア』と、その色違いと言うべき真っ白な毛並みの『ブリザー・ポーラ』だった。
 お互い鋭い爪の巨大な腕を振るって攻撃していたが、お互いの足元に魔法陣が浮かび上がったと言う事で動きが止まった。
『ガアアッ?』
『グガアッ?』
 互いに下を見る熊2匹。
 そこへ私とエミルが特攻した。
「はああああっ!」
「やああああっ!」
 私達は技コマンドを選択する。
「ストライク・ブレード!」
「エミル・パーンチ!」
 私の剣がブリザー・ポーラを、エミルがファイア・ベアを攻撃した。
 私の斬撃を受けたブリザー・ポーラは消滅した。でもやっぱりファイア・ベアを一撃で倒す事が出来なかった。
 でもそこへすかさずセンリが追撃の魔法を唱えた。神鳥の杖の石突を足元に突き付けた。
 すると自分の周囲に紫色の魔法陣が浮かび上がるとサークルから無数の水柱が上がってセンリの周囲でバスケット・ボール位の大きさの球体が出来上がった。 
「ギガ・アクアスッ!」
 大量の水が尾を引きながら飛んで行くとファイア・ベアを襲った。
 鎌首を立てた水の大蛇がファイア・ベアを飲み込むとファイア・ベアは消滅した。
 モンスターの戦闘後、私とセンリは道具コマンドを開いた。
 私の道具袋には『氷獣の分厚い毛皮』と『冷温の血液』と『氷獣の恐牙』が入っていた。
 方やセンリの方も『火獣の燃える毛皮』と『灼熱の骨髄』と『火獣の剛爪』が入っていた。
 案の定倒した方にはこれをエミル達と分ければ良いだけだ。