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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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「す、すごい……」 
 私は絶句した。
 お姉ちゃんは騎士職だから強いのは分かる、けどそれにしちゃ強すぎる。
 いくら十分にレベルを上げ、武器も相手と相性の良い属性で強力(私の武器と同じ位)に作り直されていても一撃で倒せるほどモンスターは弱くないはず……、考えられるとすればスキルの方だ。
 お姉ちゃんが使ったのは『ツイン・スキル』と言う、手持ちのスキルを2つ使えると言うスキルだった。
 モンスターに攻撃する際に全ステータスを戦闘中1ターンだけステータスを上げる『アビリティ・スキル』と、もう一度同じ技を使う『リモート・スキル』だった。
 元々強いお姉ちゃんがさらに強くなっているのでドーピング技(渾身)は必要ない、通常攻撃でも相当な物になっている。
「コロナ、アタシ達もやろうよ〜っ!」
「でも私達じゃ2匹同時は倒せないよ!」
 私は言う。
 一応私も騎士職なのでアビリティ・スキルとアームズ・スキルは使う事ができるけど、ツイン・スキルを持ってないから片方づつしか使えなかった。
(せめて1匹づつなら何とかなるんだけど……)
「古人曰く、『二兎追う者は一頭も得ず』」
「えっ?」
「コロナ、もしかしてルナの真似しようと思ってない?」
「そ、それは……」
「えっ? それって悪い事?」
 エミルが言って来た。
「だってお宝なら全部取りたいでしょ?」
「あのね、アンタ人の話を聞いてたの? ルナならともかく私達は一匹づつしか倒せないわよ」
「そう、でもそれはあくまで『私達個人』での話」
「センリ?」
「やりかた次第じゃ2匹同時に倒せる、古人曰く『他所は他所、ウチはウチ』」
 センリが言う。