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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 お姉ちゃんは道具コマンドを開いた。
 通常モンスターを倒すとモンスターの持っていたアイテムや素材が自動的に追加される、でも今回は誰の道具コマンドにも変化が訪れない出かけた時のままだ。
 要するに素材が欲しいなら戦えって事ね、そこまで甘くないって事か……、でも2匹同時となると少し面倒だ。
 
 赤いモンスターは炎系なので弱点は水だろう、青いモンスターは冷気系なので弱点は火なのは間違いない、だけど倒せるのは1体だけとなる。
 騎士職は片手用の武器を両手に武器を装備する事が出来る、この前一応『アクア・ソード』を作り、さらに進化させて『ハイドロ・ソード』に作り変えた。
 ただそれでも両方同時には倒せない、やっぱりどちらか片方だけを倒すしかないか……、そう思った時だった。
「全部私がやるわ!」 
 お姉ちゃんが1歩前に出ると装備コマンドを選択し、右手にフリーズ・ソードを、左手にレイジング・ソードを持っていた。
 そしてまだ戦い合っている敵に向かって突進した。

 お姉ちゃんの向かっている先にいたのは前進赤い体毛と頭から青く燃える2本の角を持つ猛牛『バーナー・オックス』と氷の牙と分厚い青い皮膚のセイウチのモンスター『アイス・ウォールラス』がぶつかり合っていた。
 お姉ちゃんが2本の剣を振りかざすとレイジング・ソードに炎が、そしてフリーズ・ソードには冷気が灯ると間合いを詰めて飛びかかった。
「スキル発動っ!」
 お姉ちゃんの全身が一瞬だけ光り輝くと2本の刃でモンスターを斬り裂いた。
 たった一撃だった。
 お姉ちゃんの一振りでバーナー・オックスとアイス・ウォーラルはその場に倒れて動かなくなった。
「やっぱり」
 お姉ちゃんは道具コマンドを開いた。
 そこには倒したモンスターの素材が表示されていた。ちなみにお姉ちゃんが手に入れたのは『氷の鋭牙』と『分厚い皮膚』と『炎牛の角』と『燃える尾』だった。
 どうやらセンリの言う通り、自分達でモンスターを倒さなきゃ素材やアイテムが手に入れられない様だった。
 それが分かったお姉ちゃんは次に目標を変えた。
「そうと分かれば行っくわよ〜っ」
 お姉ちゃんは次の目標に向かって走り出した。

 お姉ちゃんの目は輝かせ、2本の剣を振るいながら戦い合っているモンスター達を狙った。
 今度のターゲットは青白い鮫肌と鋭い牙の並んだ大きな口と鰭の代わりに3本の爪が生えた4本足の鮫のモンスター『フロスト・シャーク』と、真っ赤な皮膚と燃える鬣を持つライオンのモンスター『ブレイズ・レオン』だった。
 ブレイズ・レオンとフロスト・シャークが戦っている最中お姉ちゃんが飛び込んだ。
「スキル発動!」
 すると再びお姉ちゃんの体が光ると22匹を一刀の元に斬り伏せた。
 さらにお姉ちゃんの狙いは陸で戦うモンスターばかりじゃなかった。
 空を見上げて現在戦っているのは鶏冠が燃える翼竜型のモンスター『フラノドン』と青い鱗が生えたトビウオの様な翅が生えた大蛇『シー・スネーク』だった。
 そのに2匹に向かってお姉ちゃんは剣を構えると、またスキルを発動させて剣を振るった。
「ソニック・カッターッ!」
 炎の斬撃と氷の斬撃が2匹のモンスターめがけて飛んで行く。
 お姉ちゃんの攻撃を食らったフラノドンは凍り付き、シー・スネークは火ダルマになって地面に落ちた。
 お姉ちゃんは次々とモンスターを倒して行った。しかもたった1撃でだっだ。