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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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「2匹ね、二手に分かれましょう」
「その方が効率的」
「じゃあ、アタシはお姉さんとやる〜っ!」
「ええ、よろしくね」
「じゃあ、私はレミとセンリで……」
 私が言いかけた瞬間、背後の瓦礫も爆発すると中から別のモンスター達が現れた。
 こちらは赤い体毛に黒い模様が入り、前足の爪と牙が熱を持って真っ赤になって煙を立てている虎型のモンスター『ヒート・タイガー』と、小さな氷山を背負い無数の触手をクネらせた巻貝型のモンスター『アイス・テンタクル』が戦っていた。
 炎の爪を振るったヒート・タイガーに対し、冷気を帯びたアイス・テンタクルの触手が絡みつきいて凄まじい水蒸気を立てていた。
 
 さらに上を見ると空でも戦いが始まっていた。
 赤く大きな4枚の翼を羽ばたかせ、頭には王冠の様な鶏冠と3本に分かれた尾羽、胴体には鋭い3本の鉤爪の生えた2本の足と金色の曲線を描いた嘴の『カーマイン・バード』が全身を覆う青い甲羅から2本の巨大な鋏と長い2本の髭と節足動物の様な6本の足が生え、背中部分が左右に分かれて内部から薄い4枚の翅が羽ばたいて宙に浮かぶ海老のモンスター『セルリアン・シザー』が火花を散らしていた。
 最初はお互い腺腔しながら様子を見ていたのだけど、セルリアン・シザーのぜんしんから泡が湧き出ると全身を覆ってカーマイン・バードへ飛び込んだ。方やカーマイン・バードの方も全身が燃え上がるとセルリアン・シザーに向かって飛び込むと爆音を立てて爆発した。
 
 他にも赤と青のモンスターが現れるとあっと言う間にモンスター同士の大乱闘が始まっていた。
 どうやら赤いモンスターは獣・鳥獣などの生物が中心で、青いモンスターは水生生物が中心となっているようだった。
 以前テレビで『陸の生物と海の生物が戦ったらどうなるか?』と言う特集をやってたけど、それを再現した様だった。 
「ったく、こいつら所かまわず始めやがって……」
「こいつら全部ぶっ飛ばしゃ良いんでしょ? 早くやろうよ〜!」
「待って」
「センリ?」
 何と戦ってたモンスターの勝負がつき始めていた。
 バーニング・コングの渾身の拳がツンドラ・タートルを殴り飛ばして横転する、甲羅の氷柱が全部砕けてひっくり返ったツンドラ・タートルは起き上がろうともがきくるしむが、所詮は亀と言うべきか起き上がる事が出来なかった。
 そこへバーニング・コングが走り出して間合いを詰めると大ジャンプ、大きく振るい上げた両手の指と指を交差させて強く握り締めた拳を落下しながらツンドラ・タートルの腹に叩きつけた。
『グゲェアアアーーーーーッッ!』
 ツンドラ・タートルは顔を歪めながら絶叫し、体を小刻みに痙攣させるとやがて動かなくなった。

 他のモンスター達も決着が着こうとしていた。
 最初はヒート・タイガーの高熱を帯びた爪や牙がアイス・テンタクルの触手を切り裂いていたが、アイス・テンタクルの触手は無限に再生し続けてヒート・タイガーの首や前足に絡みついて窒息させた。
 空で勢いよくぶつかっていたカーマイン・バードとセルリアン・キャンサーだったが、セルリアン・キャンサーの鋭い鋏がカーマイン・バードを切り裂き、カーマイン・バードは地に落ちた。
 他のモンスター達もそうだった。赤いモンスターが勝つ場合もあるが、青いモンスターが勝つ場合もある、モンスター達は互いに潰し合いで数を減らして行った。
「同士撃ち!?」
「要するに、モンスター達を共倒れさせて倒して行くって訳ね」
「じゃあ片方の素材集まり放題?」
「そうでもないみたいよ」