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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 Q・フォックスが再び杖を構えると電撃のバリアを展開して雷の矢を防いだ。
 ダメージは0、すると再びQ・フォックスは口元を歪めながら言った。
『効かなぬな、うぬらの攻撃など蚊ほども通じぬ』
「攻撃が通じない?」
「どうなってんのよ?」
 レミは頭を掻いた。
 すると次はQ・フォックスの番となった。
 Q・フォックスの手から杖が消えると、今度は両手に……、鍔はモフモフした金色の毛皮で覆われているが、右手は赤い柄と峰、左手は青い柄と峰の刀に変更となった。
 そして右の刀身に炎が灯り、左の刀身に冷気が吹き荒れると私達に向かって突っ込んできた。
『きええええーーーーっ!』
 まさに狂気に目をギラ付かせ、残忍な笑みを浮かべながら私達に向かって刃を振り下ろした。
 しかしここは私の出番だった。
「スキル発動ッ!」
 私はガード・スキルを発動させるとQ・フォックスの炎の斬撃を防いだ。
 バチバチと私の炎と相手の炎がぶつかり火花が飛び散る、だけどもう1本刀を持っていた。
 左腕を振り上げると私に向かって振り下ろした。
「くっ!」
 私は防御コマンドを選択して左腕に装着された『竜神の盾』で相手の斬撃を防いだ。
「ぐぅぅ!」
 私はダメージを受けた。
 この盾は炎・冷気に対しても強力な体制を持っている、だけど相手の攻撃力も高いのでダメージを受けた。
 すると背後で声が聞こえた。
「コロナサンっ!」
 レイさんに言われて私は相手の攻撃を払いのけた。
 するとレイさんが空目掛けてダーク・セイバーを掲げると、月と星が輝く空が雲に覆われて稲光が輝いた。
 ダーク・セイバーが避雷針代わりとなり落雷を受けると渾身の力を込めて振り下ろした。
「thnder・soulッ!」
 金色の雷がQ・フォックス目掛けて放たれた。
 相手は雷属性が弱点なので、これなら通じるはず……、だった。
 突然Q・フォックスは両手の刀を交差ささせると刀身から炎と冷気が吹き荒れてその身を包み込んで雷撃を弾いた。
 Q・フォックスが刀を振るうと炎と冷気が消し飛び、再び同じセリフを言った。
『効かぬな、うぬらの攻撃など蚊ほども通じぬ』
「同じ事しか言えないのかしらね?」
「そう言う設定なんですよ」
 吐き捨てるレミにローネさんが言った。
 確かにこういう村人や敵キャラなどは会話が制限されている、ただこのまま続けていれば別の言葉が聞けるかも知れないけど興味は無かった。
 ただそんな事はどうでもいい、さっきは雷撃が通じたはずなのに、今回は電撃が通じなかった事だ。
「レイさ〜ん、あいつ本当に雷に弱いんですか〜?」
「YES、間違い無いでありんす!」
「そう……、よね」
 私はQ・フォックスを見る。