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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 まず最初に出たのはレイさんだった。
 レイさんはかつて使っていた『ブラック・セイバー』を新しく作り直した『ダーク・セイバー』を逆手に構えるとキラー・フォックス目掛けて突っ込んだ。
「insutant・kill!」
 レイさんの瞬天殺(英語版)が炸裂した。
 瞬時にキラー・フォックスの間を突き抜けると、モンスター達は一斉に倒れて画面から消滅した。

 一方、セナさんは背中の矢筒から矢を引き抜き、左手に持った『アイス・アロー』を強化した『フリーズ・アロー』にあわせて弦を引いた。
 するとセナさんの周囲に無数の氷の矢が出来上がった。
「フル・シューティングッ!」
 セナさんの複数の氷の矢が一斉に放たれた。
 氷の矢はキラー・フォックス達の体を貫き、モンスター達は凍り付いて砕け散った。

 やっぱりこの2人もレベルが上がっていた。
 装備の強化も万全だった。アレからやり込んだんだろう……、何でもこの2人はあれからパーティを組んでプレイしていたらしい、レイさんの技『窃盗』があれば素材回収は楽勝だ。
 時折サリアさんやショコラ・ホイップ姉弟ともプレイしていたと言う、その為にみんな装備強化の素材が集まり易かったんだろう。
 これならこのクエストは問題ないだろう、そう思ってふと見てみると、ローネさんが難しい顔をしていた。
「ローネさん?」
「………」
 ローネさんはレイさんとセナさんをジッと見つめていた。
 
 それからしばらく歩いていた。
 するとローネさんが話してきた。
「ねぇ、コロナちゃん」
「はい?」
「コロナちゃんの装備、全部見せてくれないかな?」
「えっ? 良いですよ」
 私は装備画面を見せた。