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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 トイレでほぼ無理やり着替えさせられて教室に戻ってきた。
 するとクラスメイト達は私の姿を見て声を上げた。
「おおおっ!」
「わぁぁあっ!」
 今の私はコロナになっていた。
 しかも御丁寧な事に戦士ではなく騎士の方だった。
 トイレから教室に至るまで私達は注目の的だった。
 いくら文化祭で着ぐるみやコスプレの多い人がいるとは言え、校内の人間にはお姉ちゃん達は結構有名人だし、歩いてるだけで結構目立つけど、私も最近一緒にいるので結構有名だった。
 私は自分のクラスでクラスメイト達がスマホを取り出して写真を撮り出した。
「ちょっと! 写真撮影禁止でしょう!」
「まぁまぁ、いいじゃない、今日は文化祭なんだから」
「そうっス! そうっス! 文化祭は全て無礼講っス!」
「……まぁ、全てって訳じゃ無いけどね」
 朋恵先輩は溜息を零した。

「じゃあ休憩になったら来てね、待ってるからね〜っ!」
 一通りの撮影会が終り、そう言い残すとお姉ちゃん達は自分のクラスへ戻って行った。
(一体なんだったのよ)
 私は大慌てでトイレに駆け込んで着替えm直すとクラスの仕事を手伝った。
 その後、休憩中に向かった私はお姉ちゃん達のクラスに行ってみた。
「うわっ!」
 何とお姉ちゃんのクラスは長蛇の列を成していた。
 去年の私も来たから分かる、お姉ちゃんのクラスの出し物は大成功してるからだ。去年来た人達が口コミで噂してきたんだろう。
 並ぶ事十数分、やっとお姉ちゃんのクラスに入る事が出来た。そして中にはお姉ちゃん達がいて給仕をしていた。
 すると唯月先輩が私を発見してくれた。
「あ、いらっしゃい、茜ちゃん」
「えっ? 茜っ???」
「うええっ?」
 私の名前にお姉ちゃんは目を輝かせて振り向いた。
 名前を呼んだだけで異常に反応する……、犬かこの人は???
 お姉ちゃんは私の姿をその目に捉えると私に向かって一直線に向かってきた。
「あっかね〜〜〜っ!」
「うひゃああっ?」
 再びここでもお姉ちゃんに抱きつかれた。