HAPPY BLUE SKY 後編4
私のノートパソコンに、第1TOP様のアーノルド主任からメールが着ていた。そのメールを読んだ私はまた顔が赤くなった。あの人は、きっと笑いながらこのメールを書いたんだ。ううん‥アーノルド主任だけじゃないわ。ツィッター主査もディック主査も一緒になって笑いながら書いたんだわ。もちろん、今C国に入国しているビリー副主任にも同じメールが届いている事だろう。少佐がプライベート面を見破られるのが嫌なワケがわかったわ。
文面はこうだ‥
「カッジュぅ!頑張って新妻役演じろよ。演じた後もそのままでいろよ。夫役は喜ぶぜ。そのままお婿にもらってやったらどうだ?(*^_^*)」
また‥部の先輩達数名からも同様メールが着た。みんな楽しんでるの?少佐と私が【偽夫婦】を演じるの!少佐じゃないけど、私は右手をワナらせてしまった。
任務とは言え、少佐との【偽夫婦】の暮らしは私にとっても嬉しかった。でも、私に務まるのだろうか?24年間‥デートらしいデートもしていない。ハイスクール時代は彼氏はいたけど、すぐに別れちゃった。イヤ‥父親に別れさせられた。そんな私だから、男性経験もナイのだ。パートナーってそういうのもアリだよね。マネだけだと思うけど、私にできるのかしら?嬉しいけど、ちょっと不安だった私だった。
また新着メールが受信された。部長秘書のアンヌさんだ。何でアンヌさんから?私はメールをクリックした。私はメールを見てから、少佐の許可を取って外出した。
俺は新しいマンションに身を移した。待機の為に住んでいたマンションは、独身用のマンションだったから。また、カッジュの荷物も宿舎から引き取って来た。外出許可を取ってどこに行ったんだ?カッジュは!外出してからもう4時間にもなる。俺には【買い物】と言ったが、買い物に4時間もかかるのか?あぁ‥女らあり得るか。
その時だった‥リビングのパネルが明るくなった。カッジュの声が聞こえた‥
「ドーリー!私ぃ‥ミサよ。開けて」
「はいはい!」俺はオートロックを解除した。
作品名:HAPPY BLUE SKY 後編4 作家名:楓 美風