HAPPY BLUE SKY 中編
年頭朝礼も終わり、部室に帰ってから各部署ごとに朝礼がある。ファイン支部はこの年頭朝礼の時に【人事異動】の発表がある。去年はうちの部はなかったが、今年は異動があるとヨル先輩から、朝礼の前に私は聞いた。一体‥‥誰だろう?
中佐と部長が部室に入って来た。少佐が先頭に立ち、部員は後ろで整列をした。
「今年は出向と異動がある。今から呼ぶ者、前に出なさい。クラウス・デ・ウィル・ボンバード少佐・事務官 トム・ワーグナー」
‥少佐が異動なの?
それから、私は中佐の声が聞こえなくなった。少佐が異動になることで、私は激しく動揺してしまい、何も考えられなくなってしまっていたのだ。
私の様子がおかしいのをアーノルド主任が気づいた。私の腕を引っ張り、キッチンまで引っ張って行った。アーノルド主任はマグカップにミネラルウォーターを入れ、私の口につけさせた。
「一口飲みなさい。それから俺の話をよく聞きなさい。カッジュ上等兵」
作品名:HAPPY BLUE SKY 中編 作家名:楓 美風