小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ネットラブ…して変わった私

INDEX|5ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

<3>

 パソコンは故障ではなかった。いつものお気に入りキャラが遅れて出てきて。そして画面の中でおしゃべりを始めた。
「みなぴー!遅れてごめんなさい。たっくーさんから「お誘いチャット」の招待状が届いているの。ぜひ見てね」と画面の中で頭を下げたキャラだった。

「お誘いチャットって‥今日は平日だよ。たっくーはどうしたのかしら?」
たっくーとチャットはするけど、それはたっくーの仕事の休みの前日だ。私は平日もしたいが、リーマンのたっくーには無理は言えないからガマンしている。

 私は受信ボックスのメールを確認して、たっく―からのメールをクリックした。旦那が寝ているのにもかかわらず、メールを呼んだ私はまた叫び声を上げた。

「い‥嫌だぁ!たっくーがサイト退会するなんて」
画面の前で私は眼を潤ませた。また涙で画面が見えなくなってきた。眼をこすりながら、たっくーのメールの最後の行を読んだ。

「よかったら、俺のダチと仲良くしてやってくれない?OKならこの部屋に来て。パスワードはいつものだよ」と書かれていた。
「俺のダチって?エェ‥もうダチさんが部屋に来てるの?」
私はたっく―と話せなくなるのはツライけど。たっくーのダチさんにも興味を持ってしまった。私の手はメールの文章のURLをマウスでクリックした。

 いつものチャットルームにログインした。ログインしたら、歌手のMに似ているアバターがソファに座って待っていた。私が入室するとすぐに話しかけてきた。
「みなぴーさんですか?」私はキーボードで返事をした。
「はい‥」一応アバターに頭を下げさせた。
「僕はたっくーのダチのハヤト。よろしくお願いします」アバターも頭を下げた。

 最初は、当たり障りのない「自己紹介」と「好きなゲーム」の話しをしていた私達だったが。私が何気なく言った言葉で、ハヤトと話しが盛り上がってしまった。ハヤトとの話しが楽しくて、気がついたら「徹夜」をしていた。またチャットをしようと約束をして私達はオチた。その時だ‥階段を降りて来る足音が聴こえた。私はいかにも「寝てました」のポーズを作る為に、そばにあった毛布を頭から被って寝ているフリをした。