ネットラブ…して変わった私
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朝にメールチェックをすると、ハヤトからのメールが受信されていた。メールをクリックすると添付ファイル付きだった。クリックすると‥またハヤト作の「企画書」が画面に開かれた。私は読み飛ばしがないように‥一文字一文字丁寧に読んでいった。その日から、私とハヤトの「ダイエットプログラム」が始まった。
私はいつも近くを行くのにも自転車を使っていたが。今日から歩くことにした‥
ハヤトのメールの文章にはこう書いてあった。
「歩きましょう!片道徒歩10分以内ならで往復で20分!いい運動だよ。みなぴー!ウォークマンは置いて行けよ。街の声を自分の耳で聴いてごらん」
‥‥ホントだ。いつも道を歩く時は、ウォークマンを聴きながら歩いている私で、目は物を認識するけれど。耳はウォークマンから流れてくる音楽を聴いているから、ハヤトが言う‥街の声が聴こえなかった。街の声って何だろう?聴くまで私はわからなかったが。
私は珍しく‥口ずさみながら料理をしていた。今日のウォーキングでちょっと楽しい発見がしたからだ。思い出しては笑い‥またそれに見合う曲を無意識に歌っていたのだ。
夫が帰ってきて‥私を見てまた驚いているようだ。
「ご‥ご機嫌だね。美菜子さん‥何か良いことあったの?」私は軽くうなづき‥
「今日ね!見ちゃったんだ‥またそれがね」笑顔で夫に話した私だった。
夫はいつも‥私の話を半分ぐらいしか聞いていないだろうと思ってたが。今日は珍しく最後まで聞いてくれた。それも時々相槌を打ちながらだ。
「さっき‥口ずさんでいた歌はさ。交際時代にカラオケ行ったら、美菜ちゃんがよく歌ってた曲だよね。XXXの「いつまでも一緒に」だ」
覚えていたんだ‥そんなこと。また美菜ちゃんって言うか?最近‥呼ばれたことがなかったな。そんな「ちゃん」付けで。夫から「ちゃん」付けで呼ばれただけなのに‥何だか嬉しかった私だった。
また‥私は今まで食べていた間食のお菓子を変えた。ダイエット補助食品に‥またこれもハヤトが教えてくれたモノだった。このダイエット補助食品も私に効果があったのだ。ダイエットを開始して、2ヶ月後にミラーで見た自分の姿を見てビックリしたのだ。
作品名:ネットラブ…して変わった私 作家名:楓 美風