詩⑫
パズルのピースが ぴったりと嵌る
人間の相性も 似たようなもんだ
お互い欠けてる部分を持ち合わせ
お互いそれを補い合う 支え合う関係
君と僕は育った環境も何もかもが違う
隣の芝生は青いから 妬む事もあるけど
よく見れば 僕が持ってる物を持ってない
だから 惜しみなく与え合おう 情や教養
ぶつかり合って 欠けたり形変わったり
その度分かり合えないって嘆いてみる
僕も君も 心は目で見えないから
手探りで 焦燥感に駆られるしかなくて
一心同体 素敵な四字熟語
幻想的で 血縁関係なしには使えない
心の繋がり 安寧 他人同士の僕ら
与えられたコミュニケーションでピースを嵌める
「好き」の一言で この心が底を尽きればいい
そうしたら 君の心はどんな風に溢れかえる？
実は全部受け止められたりするのかな
心もどかしいし 経験は全然物を言わないし
四苦八苦しながら 勝手に悩んだりして
裏目に出るなんて 日常茶飯事で
それでも何故だか 君とならうまく合致するんだ
パズルの完成は きっと程遠い未来だ
その間も 互いに苦しむに違いない
それすらも愛しいと思えたなら
僕らは十分に完成されているのかもしれない