詩⑫
拝啓幼いあなた 空の彼方へ
それとも 悪戯が好きだったからどこかへ隠れてる？
少しばかりの想いを 捧げるねって 強制で語ります
時々うつらうつらと あなたを想い出すんだ
燃えるような太陽の下を駆け回り
汗だくの笑顔であるもの全ておもちゃみたいに
勉強も成績もそこそこ 普通の女の子
短い髪と Tシャツにジーンズで勝気
あなたが真っ白な純朴なキャンバスだとしたら
私はもう汚れも落ちない濁った泥水みたい
涙の色さえ 違（たが）ってしまった
けれどそれは成長するあなたも同じだったんだ
大人になるって 悲しい事？ 道を誤ってしまっただけ？
あなたと私を幾度重ねた事だろう ああ 抱きしめてあげられたら
こんなにも願うのにあなたは どこかへ行ってしまった
大好きな何もかもを 遺品みたいにここに置いていき
私は置いてかれましたか？ それとも追い抜きましたか？
何はともあれ 私はあなたの面影追いながら
日々一進一退 頑張って生きています
いつか 「もう一人じゃないよ」って言ってあげられる日を願って
拝啓幼いあなた 私の潜在意識
無意識の自我で かくれんぼ
若しくは儚く散ろうとしていたら
私はそんな私を抱きしめてあげたい