詩⑪
文
目まぐるしく回る時代の中に
置いてかれるようにして 周り見渡した
目に痛い 光放つ画面には 冷たい筆記体の羅列
浸透して 慣れた振りして 怒る人達
温度の無いその言葉で 伝わる想いってなんだろう?
虚無感抱いてやしないかい? ありがとうの言葉さえ
本来の80%だって伝わってないんじゃないか? いやそれは言いすぎか
だけど この四角く頭の良い機械だって その術は知らないんじゃないか?
可愛く顔文字で飾ったって どこか冷めてるんだ
片手間に打った便りに どうして喜べるだろう
僕は片手間の一秒より ありったけを込めた手紙書くだろう
濃かったり薄かったり揺れたり間違ったり
あなたへの愛しさと 感謝との全てを込めて
手を繋いで歩くみたいに思い出辿って
宿題の作文提出するような 緊張感をもって
下手なガチャガチャした字に 笑うあなたの
その表情が見たかったんだって僕も笑うだろう
緊急性に富んだ 今のご時世に便利なSNS
それに 救われる人がいるのも事実だけど
僕はほんの些細な事も それこそ溢れた愛を 手書きに込めていたい