詩⑧
頭ん中君に占領されて 僕はどうにもできない
何をするにも「ここにいるよ」って 顔出すんだ
ああ なんて意地悪なんだろう
夜 目を瞑ると 心ん中に佇む君が微笑む
ある日君が辛い選択を強いられました
僕か目指したいものどっちをとる?
正直 どっちだって良かったんだ
そりゃ 支えられたらどれ程良いだろう
けれど僕の心は壊れた欠片集めて出来てんだ
君を受け止める度 さらさらと粉になってく
ねえ 一体何が出来たろう?
どうやら純粋に君を応援できないんだ
一心同体になってしまったんだ
君の悩む苦しみも僕の物だ
本心は「苦しんでほしくない」 ちっぽけな一縷の望み
まっさらな笑顔で「頑張れ!」 それって正しいんだろうか
正解も不正解も無い 二人の間には
一緒に歩んだ月日が物を言うんだ
それなのに なのに 僕は何もできない
心も離すことも出来ないままに 卑怯者でいたんだ