詩⑧
記念日と名付けられたその日に 僕は哀しみを抱いた
君と過ごせる特別な一日 頭の中には煌びやかな妄想が溢れて
このぼろぼろな胸をいっぱいにさせた そんな暑い日
「幸せだね」って会う度言うのに 今日だけは何倍もぴかぴかすんだ
唇を触れ合わせるたび 「生まれてよかった」って泣きたくなんだ
抱き合えば互いの体温伝えあって すべてがあたたかくなる不思議
だけどね 僕は欲張りで貪欲みたいなんだ
こんな素敵な日は 笑って「またね」「あいしてる」って
自転車に跨る背に手を振りたいのに
持ち上げた手で もっともっと愛を強請ってしまうんだ
僕らにとって祝う必要もない位 当たり前な一日に
やっぱりどこかで 「いつも以上の愛」を欲してしまう
呆れられるかな 面倒くさいかな どうしようもないかな
一途に君のすべてを求めて 一途に君だけを見て
なんでもないように全体重でもたれかかってる僕は
君のその綺麗で大きな瞳に 僕はどう映ってるだろう
なんて この日だけに限った事じゃない
いつだって運命の様に 寄り添うのに
19日 なんてことない一日 なんてことなく輝く一日
君と巡り合えた 毎月訪れる運命の数字
僕は馬鹿みたいに胸躍らすだろう でも今度こそは
「愛してる」「またね」って手を振るんだ