小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

EMIRI どんなに素敵な昨日でも

INDEX|14ページ/40ページ|

次のページ前のページ
 

第3章: アプローチ



 翌日から恵美莉は、気にして菅生春樹を探すようになった。みのりも同じく合コン合コンとうるさい。
「小峠先輩に合コンのお願いするのって不自然でしょ。よくよく考えたら、先輩ダシに他の男呼んでもらってるみたいになるじゃない」
「そりゃそうよね。じゃ、小峠先輩抜きで誘ってみる?」
「恵美莉、なんか積極的になってない?」
「そうかな? 二対二じゃおかしい?」
「そうでもないけど、それじゃ相手には、誰目当てか筒抜けよ」
「うわっ。それイヤ。あの人にそう思われたら、付け込まれそう」
「じゃ、まず食堂で一緒に食べるのを繰り返さない?」
「その方がいいかもね」

 次の日の昼も食堂に菅生春樹はいた。いつもの三人組みである。春樹と小峠、そしてもう一人は佐々木という。彼らは浪人経験者であり、予備校の時からの顔見知りで、この大学の入学式でも五十音順で席が近くなって、すぐにつるむ様になった仲間だ。

「今日金曜だし、カラオケでも行こうか」
 佐々木が言った。
「菅生は問題ないだろ。小峠は?」
「俺、19時以降ならOK」
「剣道か」
「ああ」
「じゃ、19時半にJOYで」
「OK。俺は一回、アパートに帰ってから来る」
 佐々木は大学の正面のアパートに住んでいる。
「俺はどこかで飯でも食って行くよ」
 春樹は家が遠いので、時間潰しして二人の合流を待つ事にした。