詩③
あなたを纏うベールがあったとして
それは高貴なシルクだった
乾いた心に降り注ぐ聖水のような
言葉を選んでも あの日の衝撃は表現し得ない
だから素直に 僕は連ねる
くしゃりと笑む君が 可愛かった
その声が 姿そのものが その仕草が
僕の目を奪って離さないのです
この感情を侵していく温もり
恋とひっそり名付けました
出会いからの一週間 浮足立ちました
君を考えると 幸福に満ち満ちました
メールを交換し 共有する時間が増えた
高鳴る鼓動と 溢れる稚拙な想い
多くは望まないつもりだった
君が存在する事以上の 喜びなど
自転車を飛ばして 夜に逢引
ブランコを揺らしながら 自分を曝け出す
君はちょっと瞳を濡らし 電車が過ぎ去るのを待った
手を繋ぐ 想いを伝えあう
この感情を侵していく温もり
恋とひっそり名付けました
出会いから一ヶ月 歩幅が揃っていく
君を考えると 幸福に満ち満ちました