私鉄沿線物語
翌日は朝早く、中谷から由美へラインがあった。
「今からデートせえへん?」
由美は了解した。
会社の車で海に行こうと言う。
「大丈夫なの?」
「上司には了解貰っている」中谷は返事してきた。
そして今からマンション下まで迎えに来ると言ってきた。
インターホンが鳴った
「由美ちゃ~ん、僕だよ~」中谷の呼ぶ声は少年のようだった。
それから都市高速に乗り、外海までドライブした。
福岡は海が近い。
一応、都会だが港町なのだ。
最近は外国のクルーズ船がひっきりなしに入港している。お陰で街は無国籍状態になる時がある。
大きな専門店に行くと外国語が飛び交い、まるで日本ではないみたいだ。
まあ、そのほうが街は楽しい。
あっけらかんとした開放的な福岡には異国のものを楽しむ素地がある。昔から開かれた港町だったからだ。
「ねえ、由美ちゃんは海は好き?」
「嫌いな人いるの?」
「僕、大阪出身なんやけど昔は奈良にいたんよ。海がないとこ。だから海行きたくなるんよね~」
「私も埼玉出身。だから海がないとこ。一緒じゃん」
「福岡はいいね~。物価は安いし景色もいい」
「そうね、それ思うわ。家賃は東京の半分だもん。中谷さんいいお部屋ありがとう」
「いやいや、決めたのはそっちだし紹介しただけ。仕事やし~」中谷は笑った。
由美は昨夜の月明かりの下で濡れたことを思い出した。
中谷さんの固いあそこ・・電車・・月明かり・・指・・濡れる・・窓・・窓・・・・
「ねえ中谷さん」
「なに?」
「中谷さんは彼女いない歴どれくらい?」
中谷は大阪にいる彼女にすまないと思ったが「一年」と言った。
「それって長いの、短いの?」
「さあ?どっち? どっちと思う由美ちゃんは?」
「う~~ん、長いのかな~~。わかんない。」
「淋しい時は長いと思うし、リア充だったら短いんかもね」
「じゃ、どっち?」由美が運転する中谷に意地悪い顔で聞いてきた。
「う~~ん、長いかも・・・」
淋しいと言えば由美がもっと近寄ってきてくれると中谷は思った。
「ふ~~ん・・・寂しいの?」
「かもね・・・」
嘘だった。福岡の開放的な空気が新しい自分に心地よくリア充していた。つい嘘をついてしまった。
由美の寵愛を受けたかった。
「彼女になってあげようか?」
中谷は運転していたハンドルの手を離しバンザイした。
「やったぁー」
「だめだめ、危ないわよ!」由美は慌ててやめさせた。
その日の夕方、中谷は会社の車だからと言ってホテルには入らなかったが海が見える小高い山の中で由美の助手席を倒し覆いかぶさってきた。中谷はキスをしながら湿り気のあるパンティの上から溝に沿って指を押し当て擦ってきた。固くて太い指が上下に由美の溝の谷間に滑り込み時折、膨らんだ蕾の所で止めては形を探るようにいじりだした。指先にますます湿り気が移る。
はぁはぁ~
由美は荒い息をしだした。
外では誰かに見られちゃう・・・・この快感がまた由美を震わせた。
スカートをめくり下着の中に指を這わせてきた中谷はジュルッとした蜜の中に中指を少し折って入れて来た。薬指は由美の肉襞の周辺を中指と違う動きで蜜の中で泳ぎ始める。
親指の腹でクリトリスを、中指は肉穴の中、他の指も別々の動きでまんべんなく由美の性器をなでまわしている。
はぁあああああああ
吐息とともにあそこから蜜が溢れ出すのが由美はわかった。
「由美ちゃんて・・・いやらしんだね」
「も~~、知ってて誘ったんでしょ」
「エッチな女の子、大好き!」
「私もエッチな男好きよ。どれくらいエッチなのか、さあ、見せて・・」
中谷は由美のブラウスをめくると、右手の指は穴に入れたまま吸い出した。
わざとジュルッと音をたてるように吸い出した。
張りのある乳房の尖った部分が更に硬くなる。
中谷は尖った乳首をアイスクリームを舐めるように下からてっぺん、溶け出さないように乳首の周辺をぐるりとなめまわし、今度は真上から尖った乳首に合わせ口をすぼめ、スッポン!と吸い出した。
舌先でとがった部分を押し倒し、押し付け、急に吸うのをやめたかと口を離しては、またチュパッと勢いよく吸った。左手が膨らみを優しく強く握りつぶそうとするが、アッとなった所で緩め、また、まんべんなく揉みしだいてくるのだ。
由美もここまでされるとさらに、乳房と子宮が連結してくる。
ギュッ!
パッ!
左手がいやらしく鷲掴みするたび、
チュッ!
パッ!と
中谷の唇が熱くなった乳首を焦らすたび、
由美はジュルッと蜜壷に男を誘う液をあそこに充満させた。
そして、タイミングよく中谷は右手の指でその愛液をグチャグチャにした。
口と指で犯されてる感じと、まだ少し明るい外の風景が由美を取り乱れさせた。
新しい彼氏と新しい世界。新鮮な気持ちで由美は開放感に浸った。
どれくらい経ったのだろう。
人気のない海の丘は暗闇に包み込まれ始めていた。
中谷の指攻めと乳房の吸い付きで由美は三度ほど絶頂を登らされた。
「はぁ~~もうだめぇ~~~」思わず由美は本音が出た。
いっぱいイッてしまったのだ。
「えぇ~、僕はまだなんやけど・・・」口の周りに唾液がついたままの中谷は笑いながら言った。
「もうだめぇ~~ほんとにもうダメ。イッちゃった」
「えぇ~まじかよ」
「あなたがうますぎるのよ・・・帰ってからしようか?」
「どこで?」
「私の部屋でいいよ」
「僕が紹介した部屋?」
その言葉に二人は笑った。
サイドシートを起こし、シートベルトを締めると博多の街へ向けて車を出発させた。
そして由美の住むマンションまで大急ぎで、中谷は股間を立たせたまま走らせた。