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カクテルの紡ぐ恋歌(うた)Ⅶ

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 美紗は、彼の手元を見ようと少し伸びあがってみたが、座の高い椅子から転げ落ちそうな気がして、カウンターの向こう側を覗くのは諦めた。
 やがて、バーテンダーは、照明の光を受けて煌めくシェイカーを構え、いかにも慣れた様子でそれを振り始めた。リズミカルな音と、銀色の鋭い光が、カウンターの中で軽快に踊る。
 十五秒ほどして、シェイカーの動きが止んだ。美紗の目の前に細身のグラスが置かれ、その中へ、透き通った青い液体が静かに注がれる。カクテルグラスの半分ほどが青で満たされると、バーテンダーはさらに、小さく煌めく光を含んだ無色透明の液体を注ぎ入れた。
「ブルーラグーンです」
 美紗は息を飲んだ。幻想的なその色には、見覚えがあった。